乳児の鼻もぎ取り王決定戦
乳児の鼻もぎ取り王決定戦で、昨年彗星の如く現れ参加者の注目をかっさらった藤原花ちゃん(3歳)が今年も大会参戦の意向を表明した。
各社の記者で既にすし詰め状態の会見場に、弱冠3歳ながら堂々たる足並みで登場した花ちゃんは、以前は完全に無名の選手だった。
しかし昨年第82回乳児の鼻もぎ取り王選手権で驚異の56鼻もぎ取りという、離れ業を成し遂げた。
女性の力、加えて花ちゃん自身つい最近まで乳児だった事もあり、注目はされたものの早々に敗退すると思われたが、花ちゃんはそんなハンデをものともしない腕力と猟奇性を見せつけ、初出場にして見事2位の座を掴んだ。
以前の取材で花ちゃんのお母さんである藤原花子さん(19歳)は「てかあーしぃ、勉強とかしてなかったからぁ、鉛筆持たんかったじゃん?だからぁ、握力クソザコなんよぉ。ゆえにぃ花にはぁ同じ思いしてほしくないからぁ、生まれた時から握力鍛える、あのぉ、ニギニギするV字のバネみたいなヤツでぇ、鬼遊ばせてたってことぉ」と語っている。
特訓や努力ではなく遊びとして、楽しく効率良く継続的に握力を鍛えたことで花ちゃんは重機の様な握力を手に入れた。
また、花子さんはこのようにも話してくれた。
「てか花バンバン虫とか殺すじゃんね。蝶々とかテントウ虫みたいな可愛い系も殺(ヤ)るしぃ、カエルとかヤモリも全然殺るからぁ。前ネコも殺ろうとしてたからぁ、ワンチャン人もイクんじゃね?ってぇ。それは卍」
競技の残虐性から全選手何かしらの精神異常を抱えている乳児の鼻もぎ取りだが、花ちゃんのこの獰猛さは群を抜いている。
正にナチュラルボーンサイコパス!悪魔の子、人の皮を着た鬼、死神と呼ばれるに相応しい外道、それが花ちゃんだ!
そんなサタンの遣いこと花ちゃんは我々記者に鋭い眼光を突きつけこう言った。
「泣き喚くウジ虫の邪魔な出っ張りをこの世から無くしてやる」
会場は歓声と悲鳴で溢れ返り、恐怖と興奮で冷静さをなくした記者達が慌てふためき会見どころではなくなったが、その目は優勝を見据えていると私は感じた。
乳児の鼻に異常な執着を持つ歩くギロチンこと花ちゃんの対戦は9月12日に行われる。