嘘日記。高速バスに乗った話。
今日から旅行のため高速バスに乗った。
高速バスに乗るのは5〜6年振りだったけど、昔とはだいぶ変わったみたいだ。
乗ったバスは二階建てで、一階が全部トイレ。
トイレ付きを予約したからいいんだけど、一階全部トイレって。
絶対利益率悪いだろうし、そんなトイレ置くならせめて上下半々でわけてよ。
いちいち階段降りるのめんどくさいよ。
そんで全部のパーキングエリア止まるの。
なんで各停なんだよ。駐車場見つける度に止まるから全然進まない。
スタンプラリーでもやってんの?
しかも停車時間全部3分。
じゃあもう止まるなよ。
3分しか止まんねえならすっ飛ばせばいいだろ。
で、客全部二階に押し込めるから外に出る事すらできねえヤツが現れる。階段降りるの待ってるから。
終点近くなった頃はもう秩序無かったよ。
雪崩の様に階段降りるし、窓割って出るヤツとかいたから。
まあ出るのに時間かかったら乗るのにも時間かかるよね。
出発時間になっても乗れないヤツがいる。
それもお構い無しに出発する。
でも運転手みたいな人が人数確認してくる。
1234〜…良しって。
何が良いんだよ。
待って待って!って外で車体バンバン叩いてる人いたよ。
終いにゃ泣き出す客もいたし。
と思ったら運転手も泣いてた。
車内放送オンにして自分の泣き声届けてきた。
お前は泣くなよ。怖えよ。
このバス自爆テロに使われるんじゃねえかってチビっちゃうよ。一階全部トイレなのに。
そんなこんなで地獄のドライブも終わりが来て、終点に着いた。
早くこのバスからオサラバしたいのか、これまた雪崩の様に全員外に出た。
でもなんか、最初乗った時より明らかに人多いの。
途中で何人か置いてきてるから減ってるはずなのに、増えてた。
せいぜい30〜35人くらいだったのに、降りた時200人くらいいた。
お前らどこに乗ってたんだよ。
でも誰も指摘しない。絶対気づいてるけど、オレも他の客も皆何も言わない。
言ったらもう殺される気がしたから。このバスに。
この旅で唯一良かったのは、こんな状況にいたから客同士に謎の一体感が生まれた事。
車内で励まし合ったり、終点着いた時は隣の人と抱き合ったりした。
いつか彼らとまた会いたいな。
でも今度は高速バスは使わないけどね。
ハハハハハ!