プロジェクトマネジメントフレームワーク

自分のPMPの勉強のために、今得た知識をさも自分のもののように開陳しています。

プロジェクトとは

例えば、雪が降った放課後、みんなでかまくらをつくるとしたら、それはプロジェクトといえます。夕方5時までと期間があり、かまくらをつくるという目標があり、そこにいる人たちがいて、低学年は軽い雪を運ぶ、高学年は重たい雪を持ち上げるなど分担やルールがあり、どの場所にどうつくるのがいいか考える設計もあるからです。

プロジェクトの目標が達成されるというのはどういうことでしょうか。上記の例ではかまくらが完成することです。

プロジェクトというのはずーっと違うことをしていることは少なく、ひたすらに雪を集める期間や、ひたすらに組み上げる期間などでは、繰り返し同じことをするケースもあります。これを反復的な要素といいます。この中で、やり方に工夫が生まれ、チームに知見がたまるわけですね。また、何かをしている期間のことをフェーズと呼びます。フェーズというもので区切ることで、その中でやることを限定して考えられるので、特に作るのが大変なものなんかの場合には、フェーズに区切ってそこでやるべきことを考えるほうが楽なわけです。

ものを作るのだけがプロジェクトではなく、教室の掃除の仕方をもっと効率的にする方法を考えるとかもプロジェクトになり得ます。

プロジェクトはいつ終了するのでしょうか。実は物が完成した時だけ終了するのではありません。もしかすると、作ることができないという結論もあります。理由として技術的に無理、だったり、人が見つからない(夕飯の時間になったり塾に行かなければいけなかったり)、もしくはそれをやる必要がなくなったりすることもあるかもしれません。それをすることが法律違反になってできなくなることも、社会では起こるのです。意外と法律というのは社会を回している影響力のあるもので振り回されることも多いというのは、とくに若いうちは認識できないかもしれませんが、よくあることなのです。やはり強いものは振り回すものも大きいという感じです。

プロジェクトの種類

プロジェクトにはいろいろな種類がありますが大きく分けると4つ。

・法律や社会というぼやっとした圧力によってやらされるもの
・だれか偉い人、ちからのある人(ステークホルダーといいます)がよろこぶからやるもの
・自分たちのグループにとってよくなることだからやるもの
・何かをつくるためにやるもの

プロジェクトはこの4つのうちのどれかひとつに当てはまる、というわけではなくいくつかの種類を併せ持つことも多いです。例えば、工場で二酸化炭素の排出を抑えた、新しい器械をつくるプロジェクトを立ち上げたとき、そのプロジェクトは、実は法律が変わったからやっているという部分や、偉い人(ステークホルダー)がやれというからやるもの、自分たちのグループにとってよくなるからやることでもあり、結果何かをつくっていることにもなっている、といった具合に。

プロジェクトマネジメントの大事なところ

プロジェクトをうまくやる(マネジメントする)と、成功する可能性が高まり、危ないとおもわれているところを避けて通ったり、危ないところがあってもうまくのりきれたり、はたまた、もうこれ以上続けても意味がないとわかったらやめることができたり、つぎのプロジェクトでもっとうまくできたりするようになります。逆に、適当にやっていると、いつまでたっても終わらない(納期遅延)どれだけ人をやとっても終わらない(コスト超過:人には給料を払わないといけません)、できたものが雑(品質不良)、何回も意味なく同じことをしている(再作業)、信頼をうしなう(評判の喪失)、えらいひとから残念な顔をされる(ステークホルダーの不満)、そんなことが起きてきます。

そもそもの目的が何なのか

プロジェクトはうまくやればいい、ただそれだけのものでもありません。たとえばどこかに行くのが目的だとしても、どこでもいいからどこかにいくのではなく、行きたい場所に行けないと、どんなに安全で素早くそこにたどり着けたとしても意味がありません。プロジェクトが掲げる目標が、そもそもだれかがほしかったもの(ベネフィット)からずれていないかというのは見落としがちな重要な視点になります。そこから、プログラム、ポートフォリオという言葉が登場してきます。これは見ている範囲の違いといえると思います。

プロジェクトをとりまく環境

特に会社など仕事の中では、プロジェクトが単体で実行されることは少なく、何か大きな目的のための手段として実行されることがほとんどです。特に関わる人が多く、答えが一つではなく、1つ1つを実施するのが大変な物事の場合は、いろんな単位で物事を分割して、ある範囲の中で一番良いことを実施していくしか解決策はありません。そのために一見無駄に見えるかもしれませんが課題を、組織のプロジェクトマネジメント(OPM)、ポートフォリオ、プログラム、そしてプロジェクトと、管理する範囲を分ける方法が使われます。これが言うなれば縦方向の分割です。その次は、再びプロジェクトの中身として、フェーズに区切って困難を分割していく方法、言うなれば横方向の分割について記載します。

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