娘の語尾記録
びっくりするほどしょーもない日記。
お友達の影響か幼児番組の影響か、ある日突然娘が「〜ござる!」と言うようになった。
「テレビがみたいでござる!」
「バナナがたべたいでござる!」
「いやでござる!」
といった具合。
ござるござる芸人。
ござるござる芸人と言えば、剣心も捨てがたいけれど、やっぱり少年ジャンプを知る前から藤子不二雄作品を毎日浴びるように観ていた私としては、『忍者ハットリくん』を思い出す。
夫はまだ娘のござるござる発言を聞いたことがないらしい。
こんなにかわいい発言を聞けてないなんて、ちょっぴりかわいそう。
私はと言えば、娘の「ござる」がうつってきた。
32歳の私が、ござるござると言ったって、娘みたいな可愛さは微塵もなくて、ただただ痛々しいのだけど、楽しくて、つい。
今朝は、登園時間が迫ってもなおNetflixを観続ける娘に、ござるござる芸人になって注意した。
私「トトちゃん、最近テレビ見過ぎでござる!さっき、〇〇のコーナーが終わったら『おしまい』って約束したんだから、約束は守ってほしいでござる!おねがいでござる!」
娘「わかったでござる!」
といった具合。
その後も、ふたりでござるござる言いながら保育園へ行った。
私「トトちゃんはアンパンマンが好きでござるね!」
娘「ドキンちゃんもすきでござる!バイキンマンもすきでござる!」
といった具合。
だけど、そんな娘のござるブームも、どうやら終わってしまったらしい。
保育園に迎えに行った際、
「自転車に乗ってほしいでござる!」
「保育園、楽しかったでござるか?」
と、今朝の名残で、私がどんなにござるござる言っても、スルー。
はたから見ると、私だけがなにやら「ござるござる」言ってる人。
これじゃほんとにただのイタイ人。
「トトちゃん、もう『ござる』、言わないの?」と聞いたら、
「ござる、いわない!」と言われた。
一気に突き放された感。
あなたって、いつもそうだよね。
いつも突然ハマりだして、こちらが乗っかった日にゃあ、こうなる。
それでも、どうしても娘の「ござる」を聞きたくなっちゃって、ことあるごとに「ござるござる」と言い続けた。
「おてて洗おうでござる!」
「お風呂入るでござる!」
「テレビおしまいでござる!」
といった具合。
ことごとくスルーされたけれど、お風呂上がりに娘の分の水を用意して、「はい、どうぞでござる!」と言ったら、ついに娘が、
「……ありがとうでござる……」
と言った。
言わせた感はんぱねえ。
でもちょっと満足。
娘の「ござる」も聞けたし、私ももう、「ござる」はやめておこうと思う。
それにしても、「ござる」の次は何になるのかな〜なんて、楽しみになってきた。
そのうち、「ぴょん」とか言い出すのかな。
「べし」とか。スラムダンクの深津みたいに。
それはそれでおもしろそうでござる。