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Geminiに業務システムの改造を頼んでみる②


1.引き続き開発依頼を行う


前回に引き続き、開発をGeminiに依頼してみる。

前回、ユーザー設定画面にユーザー名を追加してもらった

今回は、さらなる属性を追加してもらう事にする。

2.詳細は伝えず画面から仕様を理解してもらう

コチラが管理者だけが見れる作業者一覧画面この属性を変更可能としてみる。Geminiには以下の画像を貼り付けて、赤枠部分を変更可能としてください、と伝えた。
(ちなみに名前はダミーデータですので個人情報ではありません)

実際にはテーブルにはコードが入っている事も伝えた。以下の画像を貼り付け。画面では日本語で選択して、DBにはコードで入れるように指示。

名前とキーの紐づけテーブルの情報も画面に貼り付け。この辺りが便利。

起動、エラー発生、ログ追加依頼、結果渡す(今までと同じ)

3.修正できない不具合はこちらで対応する


5~6回、ソースを修正しても直らない。こんな単純な処理で何に躓いているのだろうか……しかたないから自分で見て、デバッグの結果を教える。デバッガーを使いこなしてくれたらもっと簡単に見つかるのに開発環境にAIが組み込まれるのを切に願う。

編集ボタン、戻るボタンが動かない、デグレは絶対発生するみたいだ……

なんだかんだと時間がかかる。手入力の時間は確実に減っているので、細かい所はやはりデバッグ必要な感じ

なんとかできた

不具合がなかなか解消できない状態の例を一つ。

ソース生成を依頼し続けていると、いつの間にか内部がフラグだらけになっっていた。その影響で、表示、非表示の制御がうまく行かない

いったん仕様を整理して説明。現状、このようになっているか確認したい。
そこで、関係ないログは全て削除して、以下だけを出力するログを埋めてもらう事にした。

前提条件二段階認証はOFFである

1.編集ボタン押下  this.secret は空  isCodeVerified はfalse

2.トグルON  this.secret は 設定  isCodeVerified はfalse  isCodeVerified がfalseなのでQRコードを表示

3.承認コード入力OK  this.secret は 設定  isCodeVerified はfalse  isCodeVerified がfalseなのでQRコードを表示

4.保存ボタンクリック  this.secret は 設定  isCodeVerified はtrue  isCodeVerified がtrueなのでQRコードは非表示

5.編集ボタンクリック  this.secret は 設定  isCodeVerified はtrue  isCodeVerified がtrueなのでQRコードは非表示

6.二段階認証をOFF  this.secret は 設定  isCodeVerified はtrue  isCodeVerified がtrueなのでQRコードは非表示

7.保存  this.secret は クリア  isCodeVerified はfalse  isCodeVerified がfalseだがトグルがOFFなのでQRQRコードは非表示

8.編集クリック  this.secret は 空  isCodeVerified はfalse  isCodeVerified がfalseだがトグルがOFFなのでQRコードは非表示

9二段階認証をON  this.secret は 空白  isCodeVerified はfalse  isCodeVerified がfalseで二段階認証のトグルONなのでQRコードを表示

こんな感じのログを各イベントに埋めてくれるという事。

console.log("編集ボタンクリック");
console.log(" this.secret:", this.secret);
console.log(" isCodeVerified:", this.isCodeVerified);
console.log(" QRコードの表示状態:", this.qrCodeContainer.style.display === 'block' ? '表示' : '非表示');

修正後実行。動かない。DIFFを見ると処理も変えてきている。ログだけ埋めてといっているのに。この辺りがおせっかい。

何回いってもどこか変えてくるので、さすがに堪忍袋がきれました

以下のソースからconsole.logだけ消して!!!!コメント、その他、ロジックは
一切絶対さわらないで!!!!!

だめだ、勝手に処理を変える

何度も同じ事を言わせないでください
今の目的は現状を知る事です
修正はその次です
まずは現状を正確に知りたいのにあなたが勝手にソースを変えると、
その目的が達成できません
理解しましたか?
まず、回答だけください

4.人間と同じで、目的をきちんと伝えないとだめ


一つ思った。AIと信頼関係を築けるのだろうか?
人間であれば、ある程度やり取りの中で、自分が重要視している事、仕事の進め方などを段々と理解してもらえ、スムーズにこなしていける。だがAIはどうだろうか? どこまで自分という人間を理解して仕事をしてくれるのだろうか?

怒られた、注意された、その気持ちで、次回からは絶対にまちがわないでおこうという気持ちになってくれているのだろうか?

結局ログを埋める処理はうまく行かず。この辺り、SEとしての感覚がまだ、アマチュアなのか……

つかれた……

最終的に自分でログを消して埋めることにした。AIはこういった繊細な作業が苦手のようだ。

5.プログラム改修は手術のようなもの


実際に手術の事は知らないが、精密によく検査して、注意深く、念入りに少しづつ進める、そのような作業と思っている。ぐさぐさと肉体を無計画に切り刻む医者を誰が信用するだろうか?

とりあえず不具合はこちらで修正。

何とか出来上がった。

トータル時間は10時間程。調査不要なので、一人でやるよりは楽であったが、時間は同じくらい、またはもっとかかった気もする。タイピング文字は格段に減ったので、体力が削られるという事は無くなったのは、とてもうれしい!! 
社内の派遣さんとやり取りしているような感じ。もっと使いこなさないと……



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