見出し画像

2021年夏 コロナ禍の花火大会開催方法

 昨年に引き続き、2021年夏もコロナ禍で通常の花火大会の開催は非常に難しい状況です。うちで言えば2020年夏は例年の1割以下の開催。2021年夏はそれよりは少し多いかなという印象です。花火業界自体がその程度です。

 人を何十万人という単位で集客してしまう花火大会を、いかに三密を作らず開催するかということが今回の内容です。

 コロナ禍においても花火イベントを開催しているパターンは大きく3つだと思っています。

1)同地域内の複数箇所開催

→これは1つの場所で実施するとどうしても、そこに人が密集するため複数箇所で花火を打ち上げることで密を作らずに開催するという方法。

2)ロングラン開催

→通常の花火大会だと開催は1日ですが、分散して7日~30日ほど毎日花火を打上げを実施することで密を作らず開催するという方法。

(観光地の誘客には、これはオススメですね)

3)短時間開催

→単純に花火の時間を短くすることで人の密集する時間を短時間にするという方法。

(私が知ってる限りだと20分で1万発というのを見ました。これは迫力ヤバい・・・)

 この3点が現状のコロナ禍の開催方法になるかと思います。次にプラスαで弊社が今年、主催者様と進めている開催方法のポイントをあげたいと思います。それは告知の範囲とタイミングと出し方で人の入りをコントロールするという考え方です。(大都市には通用しないと思います)

 そもそも前提に今年は地域住民だけを対象とした花火をしたいという考え方がありました。では、どうすれば地域外に情報を漏らさないことができるのか。

・ポスター・ホームページなど不特定多数が見る媒体には掲載しない。

・地域住民への告知は開催ギリギリの回覧板や折り込みチラシでお知らせる。

・多少情報が漏れて集まる人の数は知れてるので気にしない。

昨年の実績結果としても、これでほぼそこまで人が集まることはないです。(そもそも花火イベントでコロナ感染者はでてませんが・・・)

そして、「なぜそこまでして花火をやるの?」ということになります。それは各地の花火大会の主催者様が苦しい花火屋を知って「花火」が生き残るために手を差し伸べてくれていることです。そんな主催者様は花火が好き、花火の価値を知っていて、花火を通して地域に「活力」を送ってくれようとしています。コロナ禍の花火イベント開催には覚悟がいります。主催者様同様に私も花火イベントの開催には覚悟もって挑んでいます。

コロナ禍が2年目に突入しその影響は飲食業界、観光業界と同等に花火業界にとっても崖っぷちと言えます。会社の経営をまとめに出来るレベルの売上にはなっていません。しかし、支えてくれるお客様のためにも花火存続そして花火需要拡大に力を注いでいきます。