【あおもり紀行】第11話。日本一の砂丘は鳥取砂丘?実は青森県が日本一!
日本一の砂丘が青森県にあるってご存知ですか?
マジか!?どさ?
湯さ!
・・・いやいや違うって。
多分、ほとんどの青森県民は知らないし、わぁもついこの間まで知らねがった。その名は「猿ヶ森砂丘」。下北半島の東端、東通村にあるのだ。
東通村と言えば尻屋崎の寒立馬が有名だばって、こんな隠れた日本一があるなんて、まんず青森県ってミステリー。
ちなみに「猿ヶ森」とはアイヌ語の「サル・カ・モライ」からきているのだとか。
猿ヶ森砂丘とは?実は鳥取砂丘の3倍広い
猿ヶ森砂丘のデータ
南北の距離:約17㎞
東西の幅:約2㎞
面積:約15,000ha(鳥取砂丘は5,450ha)
約20個の砂丘湖が散在している
まんず知られていない猿ヶ森砂丘だばって、ウィキペディアはちゃんとある。さすがです。
行ってみたけれども、正直、砂浜との違いや境がよく分からなかったので砂丘の定義を調べてみた。
砂丘とは「風で運ばれた砂が堆積して丘状の地形」だそうだ。
要は砂が溜まって丘になったところだべな。
鳥取砂丘の高低差は最大で約90mある。そのイメージが強いから、砂丘はすべて大きなものと想像してしまうけれども、猿ヶ森砂丘は、大体の見た目だが、高低差5m程度の小高い丘だ。
なして知られていないんだべ?
そったら日本一の砂丘があるならもっとアピールしたらいいんでねが、って思うべ?実はこの猿ヶ森砂丘は自衛隊に占拠されているのだ!
マジ?
んだ。
猿ヶ森砂丘のほぼ全域が、防衛施設庁の下北試験場になっている。
防衛装備庁のWEBサイトによると、これらの試験を行っているとのこと。
・火器・弾薬類の弾道性能に関する試験
・燃焼風洞装置制御室における試験
・03式中距離地対空誘導弾(中SAM)の弾頭威力
要はミサイルの実験をしているらしい。
「03式中距離地対空誘導弾(まるさんしきちゅうきょりちたいくうゆうどうだん)」というのは、純国産の中距離防衛用地対空ミサイルシステムで、射程距離は公表されていないが、50㎞以上ということらしい。南西諸島の防衛のため主に西日本に配備されているようだ。三菱電機が受注して三菱重工業が誘導弾を、東芝がレーダーを製造している。もう降りたとはいえサザエさんのスポンサーが・・・。
本州最北端という防衛の要所で、約15,000haの砂地ということを考えると重要な拠点なのだろう。そんな実験をしているなら入れなくて当然だとも思うんだばって、貧乏な青森県ということを考えたら、わんつかでも観光に使わせてほしいなとも思う。いっそのこと、北端か南端に展望台でも作ったら、この実験場を見たいという人含めて観光コンテンツになりそうな気もするが。
おめはどうやって行った?
猿ヶ森砂丘は、ほぼ全域が自衛隊の管理下にあり入れない。
しかしわぁは写真を撮りたかった。パパラッチみたいだな。
どうやって行ったか。簡単です。
正解は海岸を歩いていった、です。
自衛隊の施設内はフェンスで囲われているので入れないけれども、砂丘の端っこなら海岸線がつながっているので、歩いていけるというわけだ。
こんなネタ書いたらテレビ局に知られてしまうな。テレビ局は新しいネタ探しているからこの記事を見て、「知られざる青森!日本一の砂丘は鳥取砂丘ではなかった!」みたいな番組作られてしまったりして。
わぁの写真を使いたいときは連絡してけろ。
〆