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0〜3歳のカットは、美容室に行ってもいい?パパママでも切れる?【キッズカット①】
操作イトウです。
今回は、お子さんのカットにまつわるお話。
僕が担当するお客様には幼いお子さんをお持ちの方も多く、「切ってあげたいんだけど…」と相談を受ける事もよくあります。
髪の毛が生え揃わないまでの間はそれ程気にならないと思いますが、毛量や長さがしっかりしてくると、美容室に連れて行っていいものなのか、考えあぐねてしまうようです。
特に男の子の場合は、夏場でなくても沢山汗をかいて暑そうで、短くしてあげたいですよね。
「泣き出しちゃうと迷惑?」「何歳からならOK?」「セルフカットで失敗しない方法は?」
沢山のお子さんを切ってきた僕が、お答えします。
■髪の毛が生え揃うまでは、かなり個人差がある
言わずもがなですが、髪の毛が生え揃うのにはかなり個人差があります。産まれてすぐフサフサな子もいれば、3歳を迎える頃でも生えそろっていない子もいます。
長さも部分によってまちまちです。前髪など、お子さんの生活に明らかに邪魔をするような状態であれば、チョキンと切ってあげるのがいいでしょう。
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▼「赤ちゃんの毛」と「子供の毛」は違う?【髪質の話】
赤ちゃんの毛は柔らかくふわふわ。両親共に直毛でも、くりんくりんの子も珍しくありません。
そもそも、人は誰しも人生で2回、髪質が変わります。具体的に言うと、一次性徴、二次性徴のタイミングです。
これは、ホルモンバランスが変化するタイミングで起きています。髪質の変化度合いは個人差がかなりありますが、最初の「赤ちゃんの毛」から「子供の毛」に変わり、思春期に「大人の毛」になる、といった具合です。
そのため女性の場合、妊娠〜出産後に3度目の髪質が変化する事例もままあります。
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■0〜3歳のカットは、美容室に行ってもいいの?
髪が生え揃っている子であれば、基本的にはどの美容室も、ウェルカムで迎え入れてもらえます。ですが、美容室デビューは2〜3歳からが無難です。
その理由は、お子さんが「落ち着いて座っていられるか」が大事だからです。
▽美容室デビューは2〜3歳からが無難
というのも、お子さんにとって「はじめての美容室」は、不慣れなことだらけ。首にタオルを巻くことに始まり、カットクロスを着ることや、パパママと距離を置いて座ること…。
慣れない場所に来た緊張も重なって、ご機嫌次第でぐずってしまうこともあります。飽きてしまって“帰りたいモード”になったり、逆に眠くなってしまって、頭がグラングランすることも。
また、髪を切るのが「イタイイタイ」と思ってしまう子も多いです。
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そして僕の経験からすると、2〜3歳の子がシャンプー台で髪を流してもらう事は、まだ出来ない子が多いです。椅子が倒れるのがちょっと怖いのか、シャンプー台のサイズが大人仕様で合っていないので居心地が悪いのか…。
シャンプー台は大体5〜6歳になってからの方が、受け入れてくれる子が多いです。
そのため、切った髪の毛はドライヤーの風で飛ばす程度になるので、帰りにチクチクしてしまう事もあります。
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■「美容室に行くなら…」パパママがする準備
美容室選びに関しては、パパママが通っている、行き慣れている美容室、美容師さんにお願いするのが良いでしょう。
キッズカット専門店もありますが、場所が違うと親御さんも勝手がわからないことがあります。
ちなみに個人的な意見として、1000円カットはあまりオススメしません。1000円カットの美容師さんは、仕事に時間的な制約が強くなってしまうので、優しい対応ができなくなってしまうかもしれません。
▼パパママも、毛だらけになっていいお洋服で
お子さんは美容室に慣れていないと、カットクロスを嫌がってしまうことがあります。そして、お席に一人で座ることもイヤイヤになりやすいです。
すると、パパママが抱っこしながらカットすることにもなります。
そのため、パパママも毛が付いていいお洋服を意識した方がイイです。
特に「網目の荒いニット」は、切った短い毛が中に入り込んでしまい、取れなくなってしまうので注意です。
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▼ご機嫌になれるアイテムを持参しましょう
美容室によっては、子供が喜ぶグッズを用意していることもありますが、キッズカットの対応度はまちまちです。
そのため、ご機嫌になれるアイテムは持参しておきましょう。スマホやタブレットで、お気に入りのアニメなどを観れるように準備しておくのがオススメです。
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▼美容室に大人数で行かない
はじめての美容室は、貴重な一瞬です。親御さんの写真撮影に美容師は快く協力してもらえるので、たくさん撮ってあげましょう。
しかし「家族で見守りたい」からといってと、例えばじいじばあばも連れ添って大人数で来店すると、美容室側を困らせてしまいます。
そもそも美容室の待合やスペースには、何人も座れる余裕がないことが多いです。
また、ゾロゾロと大人数でカットする様子を囲ってしまうと、お子さんのご機嫌は良くても、美容師の作業スペースを邪魔してしまうこともあるります。2人以上付き添いが必要な場合は、事前に確認する方が良いでしょう。
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▼ギャン泣きなら「今回は諦める」ことも視野に
お子さんがぐずってしまって、ギャン泣きモードに突入する事はよくあります。泣き止んで落ち着いたと思っても、美容師さんが顔を見せるだけでまた泣き出してしまう、そんな無限ループになることもあります。
そんな場合は、親御さん側から「今回は見送る」という選択をしてもらう方がありがたいです。なぜなら、美容師から「今回はやめましょう」と切り出す事が、ほぼできないからです。
というのも、お金を戴くお仕事として受けているので、美容師側からは断りづらいのです。次のお客様の時間も差し迫るため、落ち着くのを待っている時間にも限度があります。
なにより、イヤイヤと大泣きしている子をカットするのは、心苦しいものです。
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■0歳はセルフカットでもOK 【パパママが上手に切る4つのコツ】
先述した通り、髪の生え揃わない0歳のうちは、パパママが切ってしまってもOKです。
美容室でもカットは受け付けますが、「可愛くしてほしい」というご希望があっても、生え揃っていないと切る髪が無さすぎて、そもそもまだヘアスタイルを作れなかったりします。
なので、お子さんを上手に切るコツをご紹介します。寝ている間に切ってしまいましょう!
①文房具のハサミはやめた方がイイ
まず、安くてもカット用のハサミを使いましょう。選ぶ際には、刃先が尖ってない、丸くなっている方が事故になりにくいです。
日常的に使っている文房具のハサミはオススメしません。刃の噛み合わせが悪いと、髪がグニャっとなることもあります。すると引っ張られて痛かったり、挟んだ部分の髪も傷んでしまいます。
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②横にぱつんと切らず、縦に少しずつ切る
失敗しない方法の一つは、なるべく横にぱつんと切らないことです。
一気に一太刀で切ろうとすると、中途半端な真っ直ぐの線ができたり、切りすぎた後の修正もできないので、必ず失敗します。
キレイにパッツンと切るのは難しいことなので、プロの美容師さんも少しずつ切り進めています。
上手に切るコツは、刃先を縦に入れることです。
切りたいラインを意識して縦に切ると、線がハッキリ出ないので、失敗しにくく、自然な印象になります。たとえ切りすぎたとしても、縦のカットラインなら馴染んでくれるため、修正しやすくなります。
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③乾いた髪を切る
美容室では濡らしてカットする事も多いですが、セルフカットではオススメしません。
水分を含んだ髪は伸びるため、乾くと短くなります。濡れた状態でベストの長さに切っても、乾いた時点では少し短くなるため、カットが難しくなってしまいます。
濡れた髪をカットする方が髪へのダメージが少ないのですが、セルフカットでは大差ありません。
なので、そのままの乾いた状態で切りましょう。
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④毛束を持った毛を持ち上げない
万が一にもケガをさせないように、顔から離れた位置で切りたいところですが、離して切るのは失敗の元になります。
球体の頭にくっ付いている髪の毛は、図右のように持ち上げて角度がつくと、切った束の上部分(図の赤い線)が短くなります。つまり、厚みを削ぐように切ることになります。
毛束を持つ手は、意識しないと自分が切りやすい位置に移動してしまい、無意識のうちに持ち上げてしまいます。
なので、毛束を支える程度に持って、なるべく顔に近い位置で切りましょう。
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失敗しても、可愛いから大丈夫
「不器用だから…」「失敗したらどうしよう」と思うかもしれませんが、「パパママが切りすぎちゃった前髪」も可愛いので、臆せず切ってしまいましょう。
ではまた。
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