2023 霜月の京都2・重森三玲の庭をもっと観たい旅・早朝の西本願寺
タイトル通り、5月(皐月咲く京都シリーズ)に引き続き、またもや重森三玲である。
11月の13〜14日の二泊2日旅である。
この時期なので紅葉はそんなに望めない。けれどもハトが京都を目指す理由はひたすら“お庭”なのだ。重森三玲のお庭に魅せられて氏のお庭を巡る旅はまだまだ続く。
とはいえ、今回は重森三玲は一切出てこない。
早朝から拝観できる三玲庭園は無いわけで、朝の5:20に到着するとは、まず別の観光ポイントを訪れるというスケジュールとなる。
京都駅八条口のバス停に到着。
降りる直前までバス内の照明を付けてくれないのでバスを降り、少しでも冷たい風が当たらない場所(アスティロードと言ったかな)に移動してスマホの天気情報を確認する。…やはり雨か。降る時間は短めそうだし、土砂降りでも無さそう。けれども雨降りの山登りはヤバすぎるであろう。
そんなわけで貴船神社は明日に行くことにした。つまり、本日の早朝は南禅寺へ行くことに。
これなら多少降られても屋根があるから、安心。
南禅寺から、と決めたのは良いが、南禅寺の本坊などの拝観時間は8:40〜なのだ。一足早く寺域内の散策をしたとしても(空いているうちに水路閣を見たい)8:00頃からであろう。
つまり、2時間近くをどうしようか。
すぐそこのマックまたはマクド(八条口店)という店は6:00開店だし、開店待ちの人がすでに15人くらい並んでいる。それにマックに1時間半はありえない。
スマホをググるハト。
早朝観光できる場所を探す。早朝到着がデフォルトなのでだいたいどんなところに行けるかはアタリがついているのだが、なんといっても超寒いので、調べ直して確認しないと大惨事間違い無しである。
調べてすぐに西本願寺に行こうと決定。西本願寺は開門が5:30から。6:00から行われるお晨朝(おじんじょう。おあさじとも言う)という朝のお勤めに参加出来るのだ。
京都駅から歩いて20分ぐらいかかるが、かえって時間がちょうど良い。お勤めが終わって移動すれば南禅寺にもほど良いではないか。
さっそく荷物をコインロッカーに預け入れ、地下自由通路を塩小路側へ。途中で地下鉄バス共通一日券も入手。
地上へ出てもまだ夜は明けておらず、真っ暗である。
しかも超寒い。昨年も早朝の寒さにシビレたけど、なんでまたよりによって真冬並みの寒さにぶつかってしまうのか…
タクシーを使おうかともチラリと考えたが、歩いた方が身体が暖まりそうなので歩きを選択。
どの通りをどう歩いて行ったかは覚えていない。
京都風だなと思える古い家があったり、新しい建物があったり。素敵なデザインのお店があったり、古くから商売しているような軒先があったり。
暗いうちから表のお掃除をしている人が居たり。
全てが京都だ。
スマホのマップに助けられつつ、西本願寺に到着。
大きなお寺のはずなのにまだ真っ暗なのでよくわからない(笑)
びっくりしたのはゾロゾロと制服で集団で歩く修学旅行生たちがいたこと。
この子たちは朝のお勤めには参加していなかったから見学だけだったのだろうけど、見学だけなら尚更びっくりだ。今時の修学旅行は混雑を避けるためそんなスケジュールを組むのか?それとも仏教系の学校か?
その謎を追求する時間は無い。もうすぐお勤め開始時間の6:00なのだ。
阿弥陀堂へ靴を脱いで上がる。
足先冷え冷え症のハトは拝観用マイ靴下持参。
堂内はすでのかなりの人々が。
正座席もあるが、イスも多数用意されている。ありがたく椅子席に座らせてもらう。
ついでに貸し出し用の経本も用意されていたのでありがたくお借りする。
程なくしてお勤めが始まった。
なんと、司会?的な僧侶が登場してこれからやることを端的に説明してくれる。
それにお堂内の柱にはモニターが付けられていて今日のお経は経本の何ページなどが表示されている。
阿弥陀堂でのお勤めが終わると皆移動して御影堂でも。
お勤めの全ては1時間ほどだった。
終わって外へ出るとすっかり夜は明けていた。
実はハト実家は浄土真宗の大谷派なので本来なら東本願寺なのだ。観光スケジュール的に西本願寺となったので、こちらに来たが、お経にしても法話にしても雰囲気が違っていたのが楽しめた。
大きなお寺(世界遺産)だけあってお勤めは立派な儀式で見応えがあった。いや、どんな小さなお寺でも“儀式”なのだろうな。それにしても大勢の僧侶のお経あげる声っていいな、と思う。
ハトが参加した日は外国人さんはいなかったが、この法要が知られたら大人気になりそうな感じ。
それにわからないながらも経本を声に出して読んでいくのは(読み方?の記号が振ってあるので、節回し?もほどほど付いていける)一種の瞑想っぽくもあり、
終わったらなんだかすごくスッキリ感。
お勤めに参加していたのはどんな人たちなのだろう。
ハトのような観光客だっていたとは思うが、経本無しで朗々と唱えるおっちゃんたちがいたりで、地元の信者(浄土真宗では門徒(もんと)という)さんも多数。
それに、“正座席”には僧侶の方も何人も来ていて、西本願寺と繋がりのあるお寺の方なのだろうか…
さて時刻は7:00。
五条駅まで移動して朝ごはんだ。
そんなわけで地下鉄五条駅。
朝ごはんはマックである。久しぶりだ。
すっかり冷え切ったカラダに暖かい食べ物が嬉しい。
せっかく清いココロになったはずなのに、いきなりのジャンクフード。
雨はごく小降りながら断続的に降っている。
雲の切れ間もあるから青空も見える、なんとも安定してない感じ。
ふと左手の窓を見ると虹が出ていた。
時刻は7:45。
南禅寺へ地下鉄で向かう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?