2024 お祭りの京都の旅・4 京セラ美術館で村上隆展
2024年5月15〜16に京都へ旅をした。
これまでの3回の京都旅にて大好きな重森三玲のお庭を一通り見終えてこの5月は行かなくてもいいかなとも思っていたのだ。
ところが母の事が済んで、間を置かずに伯母の事が始まり、埃だらけの中で沢山のモノを捨て続ける作業に心が疲弊してしまったのだ。
「美」を見なくては。心に養分を与えなくては。
“雪舟”を観よう。その展覧会は東京での開催は無いのだ。
その他どこかのお庭も観よう。
だからこそ今回も京都。
もう、いっそのこと5月と11月には京都を訪れることに決めてしまおうか。
時刻は10:15。村上隆 もののけ京都 展へ
平安神宮を出れば、京セラ美術館はお隣である。
チケットは予約していなかったが、窓口ですんなり購入できた。(ジブリ展もやっていて、そちらは予約オンリーだった)。
ロッカーに財布とスマホ以外の荷物を預ける。空いているロッカーは少なかったから、やはり混んでいるのだろう。
痛む足を動かし、展示室へ向かう。
入場のチェックをして、音声ガイドを借りる。ハトはほとんど音声ガイドを借りない。しかし、こうして見にきているくせに実は村上隆氏の作品については殆ど知らないのであった。初期のイメージ強すぎて食わず嫌いというか…でも色の世界がとてもハトの好み…なので今回は借りることに。結果“借りなくても良かった…”だった(笑)。なぜならハトがガイドそっちのけで観ること感じることに集中してしまったせいで、全然聞いていなかったという…
丸い絵の反対側は洛中洛外図が。
次の展示室へカーテンをくぐる。
中はかなり暗い。
なんとこの展示室は床も髑髏柄だったとか。
四方の絵は見ごたえたっっぷり。
暗い中だと色合いがますます鮮やかに迫ってくる。
暗い中、ウロウロと鑑賞する、ハト。
観るのに集中しすぎて写真ほとんど撮れていなかった。
暗い部屋を出ると第3室、“スーパーフラット”の部屋。
村上隆氏の言うスーパーフラットの概念を正しく理解していないかもしれないが、ハトは芸術に限らず、物質も非物質も全てはスーパーフラットなのだと思っていたから、氏がそう宣言したことは画期的だと嬉しく思ったものだった。
髑髏があらゆる作品で表現されている。
その意味も解説の文章などで知ることができる。確かに私達はたくさんの髑髏の上で生きている。そんな当たり前のことを思い出させてくれるかのようだ。
しかしながら、村上氏の髑髏は可愛らしい。ハトとしては手塚治虫氏の漫画に出てくる髑髏を思い出してしまうが、手塚氏のより一段と可愛らしい。ドクロに対する恐怖感嫌悪感を全く感じることができない。もしかしたら本当は髑髏などは本当は愛すべき物なのかもしれない。
第4室は風神雷神図など大型の作品群。
第5室はデジタルデータが元になっているとか…よくわからないが、デジタルデータなのに絵画的に表現しているのだとか。
最後の展示室、第6室は金色が目立つ作品群。
ハト個人としてはこれが見たかった作品。
明日、元ネタ(雪舟作)を観るのだ。
ラストに可愛いやつが。
時刻は11:30。
お土産コーナーを冷やかして、出口へ。
入る前に見かけたお庭にあるでっかいお花を見にいく。
足が痛いのをすっかり忘れて村上隆を見てしまい、おまけにお庭も一周。まじで足が限界。休憩しなくては。
と言うわけでカフェに向かう。
カフェは美術館内の、ENFUSEへ。
他もチェックしていたが、足痛すぎでココ一択。
入り口のタブレットで順番券を取り出す。4組後なのでその間、お手洗いへ行きロッカーの荷物を取り出す。戻ってくると程なく呼ばれる。“極寒”シリーズの時と違い、今回はなかなか混んでいる。カウンター席に通されそうになったところだったが、「窓際がいい」というと、あっさり希望は通った。
前回はサンドイッチ系だったので、今回こそは看板メニューをオーダーする。
看板メニューとは“京の素材のおかずプレート”である。15種類ものお惣菜が一つのプレートに乗せられた、あれこれ味わいたいという欲張りハトにはもってこいのメニューである。
このプレートにパンとスープを付けた。
お味は普通であったが、目に楽しく、心に嬉しいランチタイムであった。
“極寒”シリーズの時にはドライトマトのサンドイッチをオーダーしたのだが、パンがとても美味しかったので、次回があるならば再びサンドイッチにチャレンジしたいものだ。
ゆっくりとランチを楽しみ、足の痛みも少しはマシに。
足が痛いと言いながらも、平安神宮、神宮神苑、そして村上隆展と、ひたすら歩いてしまったのだ。
なのにこれから葵祭を見に行こうとしている、ハト。
時間はまだ余裕がある。まさかの靴を買って履き替える?
…ググったりマップを見たりしていると北大路駅のイオンの中にABCマートがあるのを発見。そのまさかを実行に移すことを決意。
コーヒーを追加注文する予定を切り上げ、地下鉄の東山駅に向かう。
再び歩くとやはり足が激痛…
変な歩き方になりつつも北大路駅へ到着。店内図で目指す店を確認、速攻で目指す靴を買い、その場で履き替えてのお会計。こんな経験は人生でお初である。
履き替えた途端、激痛が引いてびっくりする。靴が合わないってこういうことだと始めて知った。
そんなわけで再び元気を取り戻し、いざ、葵祭を。
イオンの裏手から加茂街道へ抜ける。既になかなかの人出で混み合っている。
もちろん混んでいるのは嫌なので、上賀茂神社方面へ向かって歩き出す。上賀茂神社まで行くつもりはないが、なるべく人手が少なそうで歩道がしっかりとあり、且つ反対側の風景が良いところに向かう。