見出し画像

2024 錦秋の京都・重森三玲のお庭をまだまだ見たい旅・7 東福寺塔頭龍吟庵

2024年11月の京都旅の後半日程の続きである。
いつものようにちんたらと記事を綴っているうちに2025年になってしまった。
今年も重森三玲を始め、美しいお庭を味わってゆきたいと思う。


さて。
11/21は桂離宮を参観した後、午後からはひばりんさんと待ち合わせて東福寺塔頭一華院を拝観した。
続けて同じく東福寺塔頭の龍吟庵へ向かう。

龍吟庵は昨年、makilinさんと拝観したのだが、東庭をめちゃくちゃ気に入ってしまったハトとしては「おかわり!」なのである。
龍吟庵も期間限定だから、いつでもと言うわけにいかず、昨年と同じ秋季公開時になってしまった。

いつもは東福寺周辺(特に臥雲橋のあたり)の写真も撮っているが、今回はスルー。
大混雑ではないが、そこそこ混雑していたし、何より紅葉の色づきが超イマイチ。
それに拝観時間も押してきているので、早足気味に進む。

日下門脇のお手洗い前にて


龍吟庵は日下門から遠い。
時刻は15:15。
通天橋入り口を通り過ぎ、出店している出店も覗く事無く、本坊入口も通り過ぎ、偃月橋を渡る。
流石に行きの偃月橋では拝観者さんが途切れることなかったため写真を諦める。

この表門(重文)の内側が“南庭 無の庭”
山門へのアプローチ
夕暮れを思わせる日差し
苔と散り紅葉
龍吟庵山門
入ってすぐのところ。
アレを飾りに使っている事例多数
多分、アレも古くて貴重な品だからなのだろう
拝観入口
龍吟庵はガイドツアー付きで1000円
ガイドツアーに参加しないで自由に拝観も可能。
荷物は預かってもらえる



ガイドツアーには参加しなかった、ハトとひばりんさん。
さっそく“東庭 不離の庭”へレンズを向ける



東庭を満足するまで拝観して、遅まきながら、ご本尊にご挨拶。
龍吟庵のご本尊は“宝冠釈迦如来”。龍吟庵自体東福寺三世の大明国師無関普門(南禅寺開山)の住居跡で、方丈(国宝)の北側にある開山堂に大明国師像(重文)があるという、東福寺の塔頭の中でも最も格の高い。
方丈建築も特徴があって「現存する国内最古の方丈建築」で、貴族の時代(平安時代)の“寝殿造り”と武家の時代に主流となる“書院造り”の両方の特徴があるのだとか。
なのにお庭(国宝)の印象が強すぎるのは…ハトだけ?(笑)

ちなみに龍吟庵の三つの庭は1964年の作。
本坊庭園(八相の庭)から25年後のこと。

“南庭 無の庭”
ハトはここもお気に入り
特別公開なのに、拝観者さん少なく。
静けさがが庭の雰囲気を一層際立たせる
その昔は儀式を行う場でもあったとか
表門
ズーーーーム
稲妻模様の竹垣
竹垣は絵巻物で場面が切り替わる時の感じに似ているように思う
西庭がチラ見え
令和4年まで修復していた割には塀のあちこちはそのままなのか…
砂紋が美しいだけに塀の漆喰の欠けは残念に思ってしまう
方丈は撮影禁止、ギリ許される範囲


2色の砂が印象的
“西庭 龍門の庭/龍の庭”
2本の立っている石のあたりが龍の頭部
白黒2色の砂をモルタルで区切っている
霊雲院や光明院でも見られる三玲の技法
(三玲だけではないかもだが)
この辺りからが龍が一番よくわかるような
北側の端も竹垣。
雷紋。
縁側を右折すると方丈の北側とな理、開山堂がある。
竹垣全体を


再び東庭を
左端にある椰子の木系の木がちょっと面白いバランス。
手前の小さなお部屋はお手洗いだと思われ
赤い石との色の対比が素敵
どうやったらこんなに斜めに設置できるのだろう
東庭は正面から撮るのが難しく。
それは多分、距離が近すぎるのに横幅が広いから
少しでも正面からに近づこうとしても、柱が入り込むのだ。
多分、庫裡(重文)


30年ぐらい前(モノクロだから50年ぐらい前かも)に叔母が撮ったもの。
変わらない、と言うことの凄さを感じる
西庭。奥の木がまだ低い気がする。
本坊の屋根が見えている
方丈、蔀戸(しとみど)が平安風
この頃は撮影okだったのかも
扁額の龍吟庵という文字は足利義満の揮毫
(きごう:知名人が頼まれて書を書くこと。揮はふるう、の意味。毫は筆、の意。)

のんびりと撮影して、拝観後も南庭を見ながら縁側に座り込んでいたら、
係の方に「16:30には日下門が閉まってしまうので、よろしくね(間に合うように移動してね)」と、声をかけていただいた。
改めてスマホの時計を見ると16:15。
おお!
どうりで明らかに風が冷たくなってきたし、他の拝観者さんがいないのはそう言うことだったのかと。
とにかく、日下門を出なくては。それから次を考えようと言うことに。


偃月橋、龍吟庵側から
偃月橋、本坊側から
臥雲橋から通天橋。
紅葉が真っ赤になるのは一週間以上も先のことであった。


日下門を出て歩いているとこの先の予定の提案がひばりんさんからあった。
泉涌寺の雲龍院でライトアップをやっていると。
ひばりんさんのライトアップ記事に「どこでもいいから一回見てみたい」と思っていたハトは喜んでついて行くことに。
その後、長岡天満宮も、と言うことだったが、まずは雲龍院へ行くことに。

ハトもひばりんさんも休憩なしでgoである。

いいなと思ったら応援しよう!