2022紅葉なり始めの京都の旅2・東福寺塔頭光明院
☆2023/06/05 タイト変更&トップ画像追加(なぜかアップしていなかったのですよ…)
【2022年11月16〜17日。紅葉なり始めの京都旅行の話】
今年の1月に京都へ行ったのだけど、この5月にも行くことにしてしまった。
やばい。京都という沼にハマりつつある。いやすでにハマっているのか。
せっかくなので、過去に京都に行った記録も残すことにした。
記憶が淡くなってきていることもあるのでどれほどの文章をつけられるかはわからないし、“極寒京都の旅”シリーズと語り口が違ってくるかもしれない。
何よりこれから夏が来るというのに、秋の話なのが笑える…
出来たばかりの東京駅の八重洲バスターミナルから夜行バスに乗り込み、朝06:30に京都駅八条口で下車。
街灯はまだ点いてはいるものの、空はすっかり明るくなっている、そして思ったより寒い。
荷物をコインロッカーに預ける。この時間なら、改札の近くでも選び放題だ。
身軽になったところで奈良線に…この時間だからこそ、西口に回らなければ。
奈良線に乗れば、たった一駅なので、あっという間に東福寺駅に着く。
2020年の紅葉真っ只中の日帰りできた時にはゾロゾロと人が降りて東福寺まで人波と共に歩いていけば東福寺に着いたのだが、さすがにこの時間ではそんなこともなく。
いいのだろうかというくらいの空いている道を歩いていくと、臥雲橋が見えてきた。
光明院へ伺う前にまずは洗玉澗の眺めを味わいたい。
これくらいの人出ならゆっくり写真も撮れるし、景色も堪能できる。
臥雲橋を味わい、道を進む。
日下門のところで早朝参拝の人たちが集合していた。そこをスルーしてさらに南へ進む。突き当たりを左折、六波羅門と勅使門のところを右折、程なく左手に光明院の門が見えた。
光明院は京阪の鳥羽街道駅が近いということで、その道を見に行ったのだが、駅からはかなりの登り坂でキツそうであった…
神社もそうだけど、誰もいない早朝参拝は、人様のお庭にこっそり入る感じがして、ドキドキしてしまう、ハト。
この前庭(雲嶺庭)も重森三玲作だと知ったのは、この旅から帰った後だったため、スルーしてしまっている。
「おはようございます」
と、言っても誰も出て来ず。ハトの声も小さかったかな。
奥に拝観に来ている人の気配はあるし、靴の棚にも靴があったから、指示通りに拝観料を竹筒に入れて上がらせていただく。
ハトは、上のような、建物の角っこ(縁側とか外廊下の)が好きである。なんだかストーリー性を感じるのだ。
光明院は思ったより広い境内で、お庭だけでなく建物も目一杯楽しめた。
特に気に入った“角っこ”からの眺めと“書院”からの眺め。それぞれ座り込んで見入ってしまった。
お庭は“波心庭”と呼び、白砂は大海を表すのだけど、ハトは荒々しくは感じなかった。むしろ、太平洋側の砂浜もある海岸を思わせるような、夏の日差しを感じるような印象を受けた。しかし、このお庭は東の空に昇る月とその月が海の波に映るさまなのだから、ハトの印象はかなりズレている…
それでも、
お庭を見つめるうちに心の中が静まり返っていく感覚。
こうしてわざわざ京都にまできたからだろうか。光明院だからであろうか。重森三玲のお庭だからであろうか。
いい意味で余計な事が考えられなくなっていく。
心の中にあった余計なものが洗い流されていくと、
こうしてここに来れたことへの感謝のような感情が自然と湧き上がってきた。
とても寒いのに、心の中が温まる、そんな不思議な感じを得た。
それにしても寒かった。
拝観用に重ねて履く靴下も用意して履いたのだけど、足裏凍るかと思った。
(この経験から、1月の旅では分厚い靴下を用意できた)
時刻は8:30。
さあ、朝ごはんを食べに行こう。
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