ラウドネスメーターってどうなの?
オーディオ信号のレベルとは??
まずはオーディオ信号のレベルについて記載している記事は検索すると沢山出てきますので、ここではおさらいとして簡単に説明します。
ラインレベルの基準は+4dBuで、その電圧が1.23Vです。VUメーターは+4dBu=0VU、デジタルのメーターは+4dBu=-20dBFSもしくは-18dBFSで合わせます。
と、基本をおさらいしたところで、ここから本題です。
では、ラウドネスの場合はどうなんでしょう。今ではラウドネス補正が当たり前になっていて逆に良く分からず使っていませんか?
ラウドネスメーターとは?
ラウドネスの単位はLKFSで最大値は0LKFSで、1kHz,-20dBFSの信号を入力すると-20LKFSになります。日本ではARIB TR-B32という規格に準拠しておりターゲットラウドネス値は-24LKFS±1になっています。この値は平均値でプログラムの最初から最後まで測って平均化したものです。またKカーブという補正EQがかかっているのが他のメーターと異なる点です。
Kカーブ
人間の耳は、周波数変化に対して一定の音量では聞こえません。
それを表しているのが、等ラウドネス曲線というグラフです。
このグラフを見ると分かるように低い音ほど感度が鈍く、音が高くなっていくと感度が高くなりさらに高くなるとまた低くなっていることが分かります。この特性を模しているのがKカーブです。
PPMメーターであれば20Hzも1kHzも20kHzも同じように-20dBFSで表示しますが、ラウドネスメーターでは-20dBFSで入力すると-20LKFSより20Hzは低く、20kHzでは大きく表示されます。
つまり、ラウドネスメーターは聴感上の音の大きさを表しているのに対して。VUやピークメーター音声信号の大きさを表していますので音を聞いた感じとメーターの振れ方が一致しません。
そのためこれらのメーターの用途を理解したうえで併用して監視することをお勧めします。
以上、ラウドネスについて説明しました。
自分でこの記事を書いていて思ったことは、VUメーターで0VU振らすミックスだとラウドネス的にはきっと大きいですね。-24LKFS基準のラウドネスメーターでの監視になれると素早く作品が仕上がるかもしれないですね。
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