いろんなことが繋がって励まされる瞬間
とても不思議な日だった。天気は曇りで、外はクリスマスツリーが準備され始めている。私が実家に住んでいた頃から、そしていくつかの人との別れと出会い、大きな転機になってしまったハワイの旅行、一人暮らしと生まれ育ったところからの引っ越し。そういう幾つかの小さな出来事の総くくりがあったような日だった。仕事で会う人も各地の人ばかりだった。そして、その国のどれもが、私には思い出深く二度と行きたくないような、やはりどうしても行きたいような国や場所ばかり。一体いつからこんなに、そして色んな所に行っていたのだろう?もう忘れている訪問した場所たちよ。特別なことになるなんて思わずに、ただその時に必要で導かれていった場所が、大きな満月とビルが、暗いドラッグ中毒の人々がウヨウヨしている道が、広い海が、美味しくて生ぬるくて緊張した凸凹の道が、こんな時に思い出されるなんて。
ここ最近、体調が不安定な日々を過ごしていた。結局はストレスといえばストレスで、世間でよく聞く話。回復に向けて動いている途中なので、なんとも言えないけど、我慢をやめて、やりたいことをやった。信じられないけど、痛みが引いた。でもそういうものは、お金がかかったり手間が面倒だったり、やるのに勇気がいる。でも夜は眠りたいし痛いのももう無理なので、ともかく片っ端からやることにした。重い腰を上げて、やってみたかった事も調べだした。
そんなことを始めて数日経過したのだった。そして、朝から不思議な日だったのだ。帰って来て久しぶりに動画を見た。なぜか昔の曲で、何となく知っていた。「あれ?この曲の映画みに行った!」と記憶がよみがえり、歌詞が今の自分にぴったりだった。今はテレビでも見ることが少なくなったその歌手の紅白やら昔の映像やらを何となく見ていると、なぜか突然ハワイで歌っている映像が飛び込んできた。「え?またハワイ。いつも助けてくれるときはハワイが絡むのなんでー?」もう唸るしかない。本当に本当に私のことを知っていて、いつもそばにいる存在を感じた。何で私のこと知ってるの?どうして誰にも話してないし忘れてるような事まで知ってるんだろう?こんな風に励まして気づかせてくれたんだなと思って、良いことも辛いことも思い出して、何だか一人で意地を張っているような気持ちにもなった。あの日のこと、あの時のいろんなこと、昔すぎて夢だったのかもしれないと思う時があるけど、あれは本当にあったんだと思う。