見出し画像

冬はつとめて 〜 osakentaro "knit top"


osaknetaro : knit top
osakentaro : knit muffler
YUKI SHIMANE :  Hand Stitched Slit Knit skirt
YUKI SHIMANE : Neon line Handknit Arm Cover

こんばんは。

「冬はつとめて」

「枕草子」で清少納言は「冬は朝が良い」と言っている。

僕は冬の晴れた日の昼だったり。

イルミネーションに彩られる夜だったり。

雪がしんしんと降る静かな深夜だったり。

冬はどの時間を切り取っても美しいと思ったり、心地よいと思ったりする瞬間があるのだけど、確かに「冬の朝」は儚さを帯びた美しい時間である。

冬の朝

雪が降った日の朝、一面、真っ白な世界に覆われている世界だったり。

霜が降りて、美しさを留めたような世界だったり。

太陽が昇り、気温が上がってくると失われてしまう。

朝の数時間だけ楽しめる美しい世界が確かにある。

osakentaro : knit top ¥82,500 (tax in)

そんな冬の繊細な雰囲気を感じさせるようなニット。

ほっこりとしたニットに、レースをドッキングした可愛らしくも儚さを感じるようなニットアイテムだ。

冬の冷気を浴びて、肌が赤みを帯びるように、このニットもうっすらと赤みを帯びていて、そんな淡い色味のグラデーションも素敵だ。

osakentaro : knit top

一度、ニットの上に別の布を当てて、ニードル加工を施す。

そして、ニードルした生地をわざわざ剥ぐことで、繊維がニットに残り、うっすらと赤みを帯びたような色が生まれているそうだ。

素材加工の仕方として、これほどまでにユニークな仕上げをしているのを見たことがなかった。

osakentaro : knit top

そんなニットのあちらこちらに見ることができるレース。

まるで、氷が張ったかのようなデザインが繊細でとても美しい。

うっすらと張った氷は、少し触れるとわれてしまう。

また、日中の気温が上がるとやがて、溶けて水へと戻ってしまう。

そんな一瞬の儚さを留めたようなニットにすっかりと心を奪われてしまった。

osakentaro : knit top

タグには、徐々にレースも破れたりするけど、そんな破れゆくレースも風合いとして楽しんで欲しいと記載がある。

なんだか、まさに冬の朝の世界そのもののような。

そんなニットだと思った。

先日見つけた、霜に覆われた氷の花だったり。

畦道に張る薄氷だったり。

「冬の朝」に見ることのできる美しい瞬間。

そんな世界に触れた時、このニットのことを思った。

ニットのほっこりとした暖かさを感じつつ。

繊細なデザインを楽しみつつ。

着ることで徐々に変化していくダメージまでもがデザインとして楽しめるアイテムとなるのだ。

冬の朝の儚さを楽しむように。

このニットが持つ、繊細なデザインを楽しんでみて欲しい。

ニットの上に張ったレースという名の薄氷。

冬の朝に出会った、美しい薄氷を思いながら、冬のお出かけのお供にいかがだろうか。

osaknetaro : knit top
osakentaro : knit muffler
YUKI SHIMANE :  Hand Stitched Slit Knit skirt
YUKI SHIMANE : Neon line Handknit Arm Cover

なお、こちらは現在オンラインショップでもご覧いただける。

もし良かったら、そちらも合わせてご覧いただけると嬉しく思う。

それでは次回もお楽しみに。

冬の朝


いいなと思ったら応援しよう!