片付けの心理法則

最近断捨離をするにあたって、主に参考にしたのはこんまりさんの「人生がときめく片付けの魔法」だった。

一方で、どこかでこの本も読んでいて、どうしても頭から離れないフレーズがあった。それは「メルカリで売って手放す、ただし2000円以上で売れるものにすること」お金になるなら手放すは王道ながら一番納得感があるし、久しぶりにメルカリもやってみようかと思った。その後、いつかやろうと買った物のさまざまな理由で手をつけていなかったものをだいぶ処分した。思考も「せっかく買ったんだからやらなきゃ」と引っ張られることが(だいぶ)減った。そのきっかけの一つになった本をちゃんと読んでみようと思った。

なんで捨てられないんだろう?

まず、ただのお片付けノウハウ本でないことに好感が持てる。こんまりさんは、禅の精神を感じたが、DaiGoはメンタリストっぽく心理学の側面からお片づけが、人生の好転につながると説く。
まずは科学的観点から、なぜ我々はモノが捨てられないのかを明示してくれる。

・選択回避の法則
多すぎると選べなくなる傾向→3択まで!
・損失回避の法則
損することを恐れる傾向
・保有効果
所有物に高い価値を感じる傾向

第一章より

もちろん個人差は大きくあると思われるが、これらが現状維持に意識を引っ張り、「モノが捨てられなくなる」。この脳の働きに抗う努力や、工夫が必要。ということで。

片付けの考え方

ローコスト管理の原則

管理コスト、探す手間、メンテナンスにかかる費用などなど、保有にかかるコストにペイしているかを分析して、これからも持ち続けるかを検討する。とくに刺さったのが、単純ながらこれ。「いつか使うかも」思考に引っ張られたモノが邪魔していることは本当に多いなと反省させられた。

ネットオークション思考

 冒頭で触れたネットオークション思考。「売れるなら売るか?」という問いかけをして、売れるものなら手放しても良いとする。DaiGo自身は、自分が書き込んだ本は、世界で唯一のものだから手放さないのだとか。(別件になるがDaiGoも書き込む派?大いに参考に)

「ちょっといい」は手放す

一つのジャンルにつきすごくいい、を3つまで。「最良の敵は良」につうじるところがあると思いついたが、私の愛すべき7つの習慣が原典らしい。勉強になった。

使うことで幸せになるものを、考えて5秒で

大原則、物は使うことで幸せになれることを確認する。使うまでに手間がかかってはいけない。だから、すぐ手に取れるように。どこにしまったか忘れるなんて論外。6割収納を基本とせよ、など具体的な方法論を教えてくれる。「1年使わなかったものは今後も使わない」はよく聞く気がする。

人にあげても幸せを感じられる

つまり「利他的行動」は自分に対するそれより幸せを感じられるのだそうだ。だから、1日一つ何かを人にあげなさいと。DaiGo曰く。

人生も思い通りに(副題より)

物を減らし、部屋を自分を幸せにしてくれる物がすぐ使える状態に整理されていることで、時間効率、集中力、決断力を磨いてくれる。

捨てることは意思決定のトレーニング

 常に物を減らす決断ができない人は、より大きな人生の転機での決断ができない。毎日の意思決定で決断力を磨き、自分の人生を生きよう。
GTD(Get Things Done)というメソッドにも触れているように、しっかりやりたいこと(優先度低)を捨てる、ができるか。と問われている。私もこのメソッド知ってるわー何冊も本読んだわー(だけどほとんど役に立った気がしないわー)になってしまった渋い記憶が。「やらないと決める」ができなかったからだと思う。断捨離を実行できた今ならできるのだろうか。。。。

集中できる時間を確保せよ

朝の8時−12時の4時間がいちばん集中できる。その次は16時ー18時の2時間。それ以降に予定を入れてもいいけど、あまり集中できないと。個人差はあろうけども、この原則を元に作業計画をスケジューリングしろという。朝を有効活用するのは個人的に大きな課題。集中力の必要な作業はここに優先してプロットするようにしてみよう。

読後個人の感想

物に対する執着が、ヒトとして当たり前ということに安心しつつ、具体的に手放していくためのアイデアを提示してくれた。いろんなノウハウはありつつも、結局「決断力」「自己決定力」が結果を左右するのだと思う。それを磨く意味でも、毎日向き合うべき課題であり、「お片付け道」とでも言えるような修行なんだ。

どうでもいいけどDAIGOってかくとウィッシュの方になるのね。
メンタリストの方はDaiGoさんなんだって。それぞれのファンの人に怒られるわ。

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