TEDトーク世界最高のプレゼン術(断捨離お焚き上げシリーズ③)
TEDトーク世界最高のプレゼン術
ジェレミードノバン 新潮社 2013.8.5
10年前の本。ちょうどTEDが今で言うところのバズワードだったような。流行りに乗ってこの本で勉強してみたものの、プレゼンに関しては、正直TEDのような「行動を促す」ためのプレゼンの経験が少なく、進捗報告や事業報告などプロジェクトマネジメントに関するものがほとんどだったので、この手法って当てはまらないなぁと思ったことを覚えている(し、結局その経験は少なかった)。しかし、聴衆としては、この10年の間いろんな場所で先人たちのプレゼンを聞く機会があって、やっぱり上手いものってこの本に書いてあるようなやり方をふんだんに取り入れていると思う。そのようなテクニックは自然に自分の引き出しにも入っている気がした。
概要メモ
TEDとは、は当然詳しく紹介しているサイトはたくさんあるのでそちらの一つに譲る。忘れてたけれど、日本でも、日本語でもたくさんのプレゼンが行われているのだった。
TEDの十戒(プレゼンを行う上での避けるべきことを端的に表したもの。)
原文からして解釈が難しいなか、詳細に分析されているものを発見。
キャッチフレーズ
コアメッセージを、詩や俳句、韻を踏むなどの印象的な短文に。
MCによる紹介
紹介文も自分で用意。聴衆にとって役に立ち、これから話すトピックと関係した内容で、経歴については最小限に。
場を温め、聴衆の注意を惹きつける効果。
スピーチの始め方
パーソナルストーリーから始める。
スピーチの順番
サイモンのゴールデンサークル
ミッションステートメントの順番で
WHY(なんのために)→HOW(どのように)→WHAT(なにを)
信仰するAppleの例があったのでそれだけ掘ってみた。最近ではミッションステートメントは珍しくなくなったと思う。
スピーチのつなぎ
聴衆の感情を揺らし、行動に結びつけさせるためのもの。
焦らしのテクニック
論理と感情の組み合わせ(例:統計と五感)
スピーチの締め方
聴衆に今日からできる行動の提案をする
WHYの強調
ストーリーの語り方
「語らずに示せ」スピーカー自身がヒーローになるな
ハリウッドみたいな困難を克服する主人公のストーリーで
言葉の使い方
小学校6年生でもわかる言葉で(ほんのわずかでも自己PRだとおもわれないように)
「あなたは〜ですか?」自分ごととして考えてもらうための
複数形ではなく「あなた」
ユーモアを入れる
基本原則は驚き、1分に1つ。
ジャンル:自虐ネタ、事実を大袈裟に、権威をこき下ろす
オリジナルネタを持つ、たくさん試してたくさん失敗しよう(発明と同じ!)
身体を使ったコミュニケーション
両手は自然に下ろしておくのが基本
NG!:腕組み、体の前や後ろで組む、ポケット、腰に手
3秒〜5秒に1回アイコンタクト
姿勢を常に正して
動く時はストーリーの必要性から(落語みたいな動き?)
スライド
スライドなしが最上(less is more)
画像主体にシンプルに
恐怖心の克服
練習を最低3回、中身の濃いフィードバックをもらえる環境で(専門家など)
本番の環境を下見する