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糸と魚と川vol.14・開催レポート/13からの続編〜地元民も移住者も、みんなで考える糸魚川の家族と子育て
糸魚川市とMOVEDが共催しているコミュニティイベント「糸と魚と川」は今回で14回目になります。今回は、前回糸と魚と川 Vol.13 /家族と共に紡ぐ、糸魚川のストーリー 〜大人たちの思いが育む、子供たちへの贈り物〜の続編ということで、〜みんなと考える、こどもたちと、この街の未来〜というテーマで開催しました。どのようなイベントだったかの解説と、開催レポートをお届けします!
糸と魚と川 Vol.14 の開催概要
今回の糸と魚と川は、前回のテーマ「家族と共に紡ぐ糸魚川のストーリー」を引き継ぎ、グループディスカッションを通じて、地域課題の解決に向けたアイデアを共有することが目的として開催されました。
第一部ではゲストの方3名から取り組みについて講演をいただきました。
第二部では、糸魚川での生活や移住者としての体験を共有し、地域と家族の繋がりを強化するためのアイデアを探求するグループディスカッションを実施。グループディスカッションを通じて、実際に実行可能なアクションプランが策定され、今後の地域活性化に向けた具体的なステップが話し合われました。
今回の登壇ゲスト
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神奈川県横浜市出身。出産を機に夫の出身地である糸魚川市へiターン。義実家はしいたけ農家。 初めての子育てをしていく中で、糸魚川の子育て環境はこんなもんじゃない。もっと楽しくできるはず!と思い立ち、親子イベントやおさがり交換会等の企画運営を行う。 おもちゃや木のこ店主 いといがわ子育てネットワークキノコノ主宰 糸魚川市教育委員
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新潟県妙高市出身 異動をきっかけに糸魚川市へ。生活科・総合(以下:「わかば」)できらきらと輝く子どもの笑顔を目の当たりにし、衝撃を受ける。「わかば」の可能性を信じ、年間を通じて「わかば」の時間を中核にした教育活動を行っている。
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新潟県糸魚川市出身 教育学部を卒業した後、9年間公園の管理運営スタッフとして勤務。2021年にNPO法人すいみぃの代表に就任し、「すみよい糸魚川」を目指しまちづくり活動を行う。子育て支援事業「ファミリーサポートセンター」、「もっと!アソビバ!」を市から受託し運営している。2023年5月、能生に「cafe hug」をオープン。
グループディスカッション
グループディスカッションでは、糸魚川に長年住んでいる参加者や、移住してきた参加者が集まり、地域での子育て経験や地域コミュニティとの関わりについての多様な視点が共有されました。また、移住者ならではの課題や発見も重要なテーマとなりました。
参加者の異なる背景や専門知識が融合し、具体的かつ実行可能なアクションプランが生まれました。特に注目されたのは、中学生をターゲットとした移住促進の取り組みや、生活コストの見える化による移住者支援策です。これらの提案は、地域の活性化に向けた持続的なアプローチの一環として、今後の施策に結びつく可能性を秘めています。また、地域行政や企業との協力を通じて、支援体制を強化し、他地域への展開も視野に入れた今後の展望が描かれました。
ディスカッションは2グループに分かれて実施され、ディスカッション終了後はそれぞれのグループのアイデアを発表し合いました。
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グループ1:移住促進のための包括的アプローチについて
グループ1の発表内容は、糸魚川への移住を検討している都内在住の30代後半から40歳の家族を想定し、安定した収入、子育て環境、住居選びなどの課題に直面する現実を踏まえて提案がなされています。
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移住ターゲットの明確化
具体的な移住対象としての都内在住で30代後半から40歳の子供2人を持つ世帯を想定すると、このターゲット層が移住を考える際に直面する収入源の確保や子育て環境の整備などを重要なポイントとして挙げ、彼らが抱える懸念に対して対応策をどのように考えるか。移住に関する不安と課題
移住希望者は、新しい地域での生活に関する多様な不安を抱えています。住居の選択肢やコスト、地域インフラ、冬季の運転スキルなど、さまざまな面での不安要素が挙げられています。また、地域社会への適応や、地域行事への参加など、移住後の生活に対する適応力が求められることが強調されています。移住支援サービスと地域生活の実態紹介
移住希望者に対しては、ワンストップ相談窓口の設置や仕事紹介サービス、地域の生活情報の提供など、包括的なサポートが提案されています。また、透明性を高めるため、生活コストの開示や、具体的な子育て費用の説明が重要とされています。これにより、実際の生活環境を正確に伝えることで、移住のメリットとデメリットを理解しやすくしています
グループ2:子育て中のママのための夜間サービス
グループ2は、糸魚川に住む子育て中のママが抱える悩みへアプローチしました。ママ友や同世代との交流機会の不足、夜間の預け先がないといった課題を解消するための手段としてのサービスを考えました。
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子育て中のママの課題
ママたちは、育児と仕事の両立もそうですが、特に夜、子どもを預ける場所がないといった現実的な問題に直面しています。また、出かける際の負担や、周囲からの干渉も悩みの一部であり、自分の時間を確保することの難しさが指摘されました。こうしたニーズに応えるため、夜間に特化したサービス「ナイトジバ」が考案されました。サービスの概要と特徴
「ナイトジバ」は、夜間に子どもを預けられる場所として、ママたちがリフレッシュできる環境を提供します。サービスのポイントはすでに子育てを終了し、子どもたちが独立している祖母世代をサービスの中核に据えていること。子育ての先達、スペシャリストとして、預けるママたちが安心して利用できる仕組みを目指します。おばあちゃんスタッフの役割とサービス実現に向けた取り組み
おばあちゃんスタッフを採用することで、利用者は安心感を持ち、親しみやすさを感じられるサービスを心がけます。彼女たちは子どもの世話だけでなく、ママたちとの交流や地域の知恵の伝承にも一役買っています。また、クラブハウス美山でのイベント開催や試験的なサービス提供を通じ、参加者からのフィードバックを反映しながら、サービスの改善が図っていきたいとも。
糸と魚と川では通常はハイブリッドでの配信が多いのですが、今回のようなリアルのみのイベントも定期的に開催しています。これは糸魚川の地域住民同士、また外部からの訪問者との連携を強め、「糸魚川の関係人口を増やす」という糸と魚と川の理念と一致し、さらに強化されることが期待されています。今後は、イベントで生まれたアイデアを実際に行動に移すための具体的なアクションプランの策定や、地域行政や企業との連携による支援体制の構築ができるといいと考えていいですね。
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プロジェクトに参加希望の方は、下記のメールアドレスまで。
糸魚川市産業部商工観光課企業支援室(担当:山崎)
kigyo@city.itoigawa.lg.jp
株式会社MOVED(担当:渋谷)
info@moved.co.jp