ジャニーズ問題から学ぶ!カリスマ経営の罠と脱却の鍵とは?
『自走するチームの作り方』著者で、チームビルディングコンサルタントの伊藤じんせいです。
部下とのコミュニケーションに困っている上司の方に役立つコラムを日々、投稿しています。
ジャニーズ事務所の創業者ジャニー喜多川氏の未成年者への性的虐待問題が大きなニュースになっています。
私が今まで20年間、企業の経営コンサルティングをしてきた視点から、
このニュースは、単に圧倒的な地位を利用した性的暴力という問題だけではないと考えました。
このニュースは、会社経営における大きな問題が潜んでいると思いましたので、今日はこの話題について取り上げていきたいと思います。
さて、生前はカリスマ経営者として、業界だけでなくTVなどのメディアにも大きな影響力のあった喜多川氏ですが、
彼は若いタレントの才能を発掘する能力やプロデュース能力に圧倒的に秀でていました。
誰も彼の能力にかなわず、ジャニーズ事務所は、ジャニー喜多川というカリスマに頼る経営だったため、カリスマの死後、事務所の業績は悪化しました。
また、多くの所属タレントは、喜多川氏のいなくなった事務所には、メリットも将来性も無いと考え、続々と事務所を去っていきました。
性加害の報道を深刻に受け止め、現在も退職者は後を立たず、組織は瓦解寸前になっています。
暴走しても、カリスマの存在が大きすぎると誰も間違っていると意見を言えません。
今日では、今までカリスマ経営者の悪事を見過ごしてきたジャニーズ事務所の経営陣の責任を問う声も大きくなっています。
しかし、この問題はジャニーズだけの話だけではなく、会社経営においても、よくあるお話です!
ジャニーズ事務所のようにカリスマに頼るだけの経営は非常に危険なのです。
では、カリスマ経営者に依存しない会社経営をするためには、どうしたら良いのでしょうか?
私は専門家として、カリスマに依存しない経営から脱却するためには主に2つの解決策があると考えます。
解決策1.チームベースの経営に移行する!
カリスマに依存した経営から、チームで会社を運営していく経営に移行していきましょう。
まずは、異なるメンバーのスキルや専門知識を活用し、意思決定や業務の分担を行っていきます。
そのためには、メンバー同士の協力やコミュニケーションを会社は奨励すること、そして、役割や責任を明確にして働きやすい環境を構築することが重要です。
解決策2.プロフェッショナルな人材の育成を行う!
カリスマ経営者に頼った経営を行う代わりに、プロフェッショナルな人材の育成に力を入れましょう。
教育や研修のプログラムを提供したり、外部のコンサルティングを活用してスタッフの能力を向上させます。
また、組織内での成長やキャリアパスを提供すると共に、何をどのように頑張って成果を出せば報酬や役職に反映されるかなどを明確に示したジョブグレード制度や人事評価システムを構築することも重要です。
このような解決策を実施することで、カリスマ経営者に頼らずとも、持続できる会社経営をすることができるのです。
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