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2020年春夏スタート

今日、2020年の春夏シーズンに向けて、一発目の商談があった。2月中旬というのに、企画が具体的にまとまった状態での仕込みがはじまるなんて、国内ブランドでは早い。別のウィメンズのデザイナーさんからのアポイントも今週と来週で1件ずつある。そのくらい海外展を主戦場として生産サイクルを早めきっているブランドさんが増えているということだろうか。

そういう意味では、平日夜でも土日でもほぼ24時間体制でデザイナーさんと会ったり事務所をあけたりできるので、弊社は利用価値があるのかなと客観的にも思う。(こんなこと言ってはダメだが、実際20時以降の作戦会議も少なくない。場合によっては23時以降でもアポイントを組む)

今回、弊社の一番の役割はデザイナーさんの持っている流動するイメージと変わらない考えをできるだけ100%理解し続けて、求めている部分を必要に応じてお繋ぎしていく仕事。

前シーズンのコレクション、未完成の進行シーズンのイメージ。射程圏内の価格帯、生産数確認。求める納期感。混率、適合する機械、諸々の電話確認など。これまでの生産の雰囲気。そしてデザイナーさんと職人さんが性格的に合うのかどうか、であらゆる人をお繋ぎさせていただいている。機屋さん、ニッターさん、加工屋さん、資材屋さん、糸商さん、在庫問屋さん、別注問屋さん、サンプル縫製さん、量産縫製工場さん、OEM会社さん、さまざま。

やはり僕は日々たくさんの出会いをいただいて、それを良い出会いとして繋げて循環させたいという想いでは、人と人のお引き合わせでミスマッチがないようにしたいと常に思っている。ズレてしまうと関係者全員にとってデメリットしかない。紹介する側というのは大きな責任がある。

この仕事が、基本的に僕らが産地にいく出口だと思っている。この出口がしっかりと機能できないのなら産地に行って工場の方々に時間を割いてもらってはいけないとも思う。もちろん別アングルで貢献できることはあるけれど。(なんらかの形でかけてもらった時間を返さないとならない。)

しかし創業して6年経っても、僕にとって唯一変わらない役割がここだ。デザインと技術を繋げる。人と人を繋げる。立ち会う、見守る、購入する。明日も頑張ろうと思う。

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