産地と工場と経営。
今日、日経デザインの4月号(3月24日発行)の「ローカルブランディング」という特集で弊社を取材をしていただき、1時間半ほどのQ&Aの中で考えたこと。(全身全霊で語り合ったので、是非読んでください)
産地の工場の課題はどこにあるのか。
例えば、経営に苦しんでいる会社ができる改善方法とは。経営状況、事業規模、平均年齢、課題内容、販路、工場の特徴などさまざまで、全くもって一概に言えないけど、すごくすごく基本的なことを強調したいと思った。
工場経営で重要なのは、稼働率をあげて利幅を保つこと。
キャパを埋めると工賃交渉が起きやすいこの業界で、矛盾するような2つの要素だけど、製造業の経営的には、利幅の少ない仕事の納期設定を長めにとって、利幅の大きい仕事を優先的にすれば、上記は必然的に成り立つ。(同時に営業活動も必要になってくるロジックですが)
「工賃も叩いて、納期も急いで」という仕事はよほどの理由がない限り受けるのはツライ。また、「工場に対して値引きをする」という行為の意味をそれほど理解していない人が多い気がする。
先代からの関係があって、お得意先だから。
困った時に仕事をくれるから。
さまざまな関係性があるし、人間関係で製造業は成り立っている。だから数字だけで当然判断できないけど、数字を見るのが経営でもある。収支のバランスが取れないと工場は経営ができない。