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日本のアウトプットを最大化させるデザイナー

2020年の春夏向けの素材が並ぶ、パリのプルミエールヴィジョンにきている。世界最高峰のアパレルファブリックの展示会として有名で、出展ハードルは非常に高く、出たくても出られないという話をよく聞く。世界中から選ばれた会社だけが並ぶので、それを求めて世界中からバイヤーが集う3日間である。

僕は2日間にかけて日本企業はもちろん、イタリア、中国、トルコ、韓国などのブースにもお邪魔させてもらって、生地を見まくって話をしまくった。
今回これまでにはないところで、特に強く思ったことがある。

日本の各産地のもつ技術を最大化できて常にアップデートにチャレンジできる、日本を拠点にするテキスタイルデザイナーが必要だ。

これまでは日本の生地は良いから流通、プロモーション、コミュニケーションに課題があると認識していたのだけれど、今回は加えて上記のことを強く感じた。日本の産地と日本語でやりとりをして、細かい打ち合わせをクリアして、技術にデザインを掛け算できるのは日本のテキスタイルデザイナーだ。この層が早急にどんどん育たないとヤバい。そんな焦りを感じるくらい、糸、色、加工、組織、後加工のコンビネーション(つまりテキスタイルデザイン)は世界的にレベルが高くなっているように僕の目に映った。

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