株式会社糸編の求人。頭も心もよじらせる仲間を募集します。
はじめに
株式会社糸編で働く仲間を、あらたに募集します。
株式会社糸編で常に考えて、行動を起こして、僕らやクライアントさんと議論を重ねていく。目的達成のために、頭も心もよじらせて挑み続けられる。そんなスタンスの仲間を募集しています。
株式会社糸編はまだまだ未完成な活動体です。組織としてもっと強くなればできることも、業界に貢献できることもまだまだ広がると思っています。他の会社でなく起業するでもなく、糸編というベクトルに乗っかっていくビジョンを見出していただけるような… ここまで言うともうかなり希少な存在だと思うのですが、そういった方と出会いたいです。
応募の課題
①糸編は何をする会社?キャッチコピーとボディコピーを考えてください。
②2021年2-3月に行う事業で、あなたはどの事業で力になれそうですか。
まずは、株式会社糸編の活動を知ってください。2012年から求人を一緒に行ってきたライター・大越元さんに、代表・宮浦晋哉をオンラインインタビューしてもらいました。
(話し手:宮浦晋哉 聞き手:大越元)
株式会社糸編とは
-糸編ってどんな会社ですか?
糸偏産業に対してキュレーションという概念で仕事をしていこうという考えから、2017年に始まった会社です。
-糸偏産業とは?
僕らがいう糸偏産業とは、繊維から服(最終製品)ができるまでに関わる業界全体を総称します。具体的には糸を作る紡績、生地を作る織り・編み、縫製といった日本各地の産地。そして、テキスタイルやファッションのデザイナーも指します。
-糸編はどんな活動をしているんですか?
糸編産業を取り巻く環境は、日々変化しています。産地と東京を行き来して対話をする中で、「今、糸偏産業に足りないピース(課題)」を直感的に見つけていきます。そして、ピースとなるプロジェクトが動き出す、といった感じです。活動の原点は、「日本各地の繊維産地にある素晴らしい技術を広めたい、伝えたい」ということ。創業時から変わっていません。
2021年2-3月に行う事業
-2021年2-3月はどんな事業を行いますか?
3月は、「TEXTILE JAPAN」という自社編集のテキスタイルのショールームを開催予定です。また、コロナの影響で延期となっていた“遠州産地”の展示会も担当します。新設した「産地の学校オンラインプログラム」2期も開講します。
ちなみに、4月以降の事業はこうした活動を展開していきながら、固めていきます。各自治体や産地と話しながら、社内でも議論しながら。
-新型コロナウイルスの影響はありましたか。
3月、4月に予定していたテキスタイルの合同展示会や受注会が中止となってしまったんです。そこで「今、産地に必要なことをやろう」という行動原理に立ち返りました。
そこで、出逢うべき産地のテキスタイルとデザイナーとを結びつける企画「TEXILE JAPAN SHOWROOM」を開催しました。また、YouTubeによる産地の魅力発信の活動にも力を入れました。
繊維産地もコロナの影響を大きく受けています。そこへ行動していくのが、やっぱり今年の一番大きな課題だと思っています。
株式会社糸編の前夜
-宮浦さんは、2012年ごろから糸偏産業に関する活動を行ってきましたね。
大学でファッションの道へ進んで、デザイン、パターン、縫製などの服づくり全般を学んで2011年春、ロンドンへ留学しました。留学期間中にいくつか現地のメゾンを訪ねる機会がありました。ヨーロッパで日本の素材への評価がとても高かったことを知って驚きました。「私はMade in Japanの服が好きだ」と話す学校の先生もいたり。日本で作られた糸や生地は海外にも広く輸出されており、世界的にも高い評価を得ています。海外から日本を見ることで、日本の魅力に気づかされたんです。
-帰国後は?
帰国すると、日本全国の生地産地を夜行バスで巡りはじめたんです。福井県勝山市、兵庫県西脇市、群馬県桐生市、福岡県久留米市… そこで、初めて見る光景に感動の連続で、この魅力を広めたいと思い、その産地巡りをまとめて「Secori Book」として出版しました。2013年1月のことです。産地の魅力に取り憑かれたように夜行バスに乗りまくっていました。日々感動して学ばせていただきながら、同時に、産地の課題も見えてきました。
-どんな課題が見えましたか?
最初に気づいたのは、産地とデザイナーの距離です。産地を支える職人さんから、服をデザインする人の姿が見えていなかったんです。また、業界内のコミュニケーションの少なさも感じました。糸偏産業は、徹底した分業体制のもと成り立っています。つくる人、デザインする人、売る人、着る人。みんなバラバラなんです。「とにかくコミュニケーションを生みたい」と思い、東京月島にある築90年の物件をリノベーション。ものづくりに関わる人の溜まり場「セコリ荘」として2013年にオープンしました。産地と東京にいる人の接点を目指した場所です。
各産地にいろんな職人さんがいていろんな技術があって、それらが更にさまざまなデザイナーのアイデアと結びついて新しいものが生まれていく瞬間は最高にわくわくします。
株式会社糸編の役割
-株式会社糸編の運営体制を聞かせてください。
現在、フルタイムで活動する社員に加えて、週3−4日顔を合わせて仕事をする仲間も、直接会うことはほとんどないけどディープに仕事をしてる仲間もいます。たとえば、株式会社糸編のクリエイティブ全般をお願いしている𠮷田勝信さんは山形県に住んでいます。そういえば、奈良県にいる大越元さんとも数年会っていませんね。
創業時から本当にまわりの人に恵まれて、常に助けられています。「産地の学校」をスタートしてからは、修了生と仕事をすることも多々あります。映像を作れる人、英語ができる人、プリント加工ができる人、縫製工場や刺繍工場で働く人、飲食店で働いた経験がある人、生産管理ができる人。それぞれの分野に特技がある人に常に囲まれていて、困ったことがあればすぐ声をかけてチームで挑んでいます。
ちなみにこの写真は、産地の学校ひろかわ校のワンシーンです。
-新たに仲間を募集するわけですが、 今までの求人活動においてミスマッチはありましたか?
「アパレルブランドを立ち上げたいんです」「テキスタイルデザインをしたくて」と応募をいただくことが割とあります。でも、株式会社糸編はメーカーとして服や布を販売したいわけではありません。糸偏産業に足りないピースを埋めていく活動を柔軟に行っていく組織です。
糸偏産業に興味があることは大前提。その上で、やりたいことはない方がいいかもしれないんです。
-やりたいことはない方がいいかもしれない。
僕が産地を回りはじめた2012年からの8年間で、すでにつくれなくなった生地や、閉じてしまった工場も少なくありません。きれいごとかもですが、僕らのような裏方の仕事にモチベーションが出るかどうかは、誰かや産業のために動きまわって、1つ1つ結果を出すことが自分のモチベーションに繋がるかが重要だと思います。客観的にやるべきことが、主観的にやりたいことに繋がるとエネルギーがこぼれない感じがします。
-他に伝えておいたほうが良いことはありますか?
僕はもともと千葉県出身で繊維産業となんの縁もないただの服好きです。できないことが山ほどあって、就職した経験がないので、新卒の人にいわゆる社会人マナーを教えていくことはできません。
それとムラのある人間ですね。1日10時間眠るかと思ったら、急に3日間ほぼ寝なかったり。お風呂入ろうとしていたのか、気づいたらトランクス裸で何時間もパソコン作業をしていたり(笑)。あ、遅刻もしょっちゅうしますね…。
-ムラも含めて宮浦さんと話せる人が良いと。話は変わるけど、休みの日には何をしたいですか?
産地に行って職人さんのお話を聞きたいです。山好きの人が休みをやりくりして「山に登りたい」と思ったり、料理を好きな人が「知らない食材を調理してみたい」って思うみたいに。
日本各地には、世界で評価される素材を作る産地があります。そして、各産地を縁の下で支える職人さんがたくさんいます。先代から技術を受け継いで、自分の代でさらに高めている職人さんは本当にかっこいいんです。
応募してみる
-こんな人と働きたいって、ありますか?
一緒に仕事をすることで、お互いがハッピーになっていける。そして関係者がハッピーになっていける。そんな関係性を大切にしたいです。「活動内容に共感している」「産地や生産者の方々と繋がることも楽しんでいける」人が合うと思います。
糸編の活動は前例がないものが多いです。自社事業、外部との連携事業のいずれも、0から1を考えます。だからこそ、「次は何したらいいですか?」と指示を待つよりも、社内起業家のような感覚で事業にオーナーシップを持ち、取り組んでいける人と働きたいです。
ここまで読んで糸編という会社に興味を持っていただいた方は、「こちらから」申し込みください。(応募締め切り : 2/8)
募集要項
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?