「産地の学校」でやりたいことを1つずつ
今日のnoteは、産地の学校の最新状況と、少し先の目標など。
早いもので今月で「産地の学校」4期が修了して、5期に向けた説明会が開始する。2018年11月にスタートした4期の講義レポートは、これから富士吉田の産地に飛び込む森口さんが担当してくれて、独特の視点で現場の温度感と共につづってくれて、読み応えたっぷりなので是非多くの方に読んで欲しいです。お時間ある方は12講座全てのレポートを是非。(メディア関係の仕事をしている中で常々考えるのは、コンテンツとその関係者のその瞬間の必然性みたいなところで、森口さんの連載はなんともいろんな要素が合致した素晴らしいコンテンツだった。僕自身も楽しく読ませてもらってきた。)さらに森口さんは「ベンベルグラボ」も同時受講してくれていて、そっちのプレゼンも素晴らしい内容で、特別賞も受賞された。そんな森口さんが産地に入るというので、どんな展開が生まれていくのか純粋に楽しみ。
そんなこんなでこの春、産地の学校が5期開講、遠州産地の学校が2期、ベンベルグラボも2期を迎える。意図せず3コースの開講が重なった。
産地の学校5期(東京) : 5月26日-
遠州産地の学校2期(浜松): 6月8日-
ベンベルグラボ2期(東京+α) : 6月中予定
※3つのエントリー開始がかぶったので、それぞれのコース比較の質問をもらったけど、それについて早急にまとめた資料を作ります
産地の学校が少しずつ各地に広がっていって、期を重ねるごとに増し増しなのが「それぞれの産地、それぞれのコース、それぞれの期をまたいで繋がっていってもらいたい」というお節介(?)のような気持ち。気合いを入れた「マッチング!」とかじゃなくて、自然と。繋がっていくのが来月かもしれないし来年かもしれないしもっと先かもしれない。押し付ける形じゃ全くなく、なんとなくの出会い方。例えば、企画側と産地側、デジタル畑の方と手仕事畑の方、が出逢い議論する。それが盛り上がって仕事にでもなったりしたら面白い。そんな思いに対して、今月からやっと形を作れたのが
・産地の学校の受講生、修了生限定のバータイム
1期から4期までは毎期、産地に飛び込んだ方がいる。縫製、染色、機屋と、川上から川中までさまざまな工場で奮闘している。遠州産地の学校やひろかわ産地の学校では、産地の中で働いている方も多い。多忙スケジュールと思いますが、東京出張の際は週末の産地の学校のバーの日とぶつけて、寄っていただけたらすごく嬉しいです。
もちろん、バータイムのスタートは上記の理由だけでなく、リンク先にも長々と書いたけど、就職のご相談、素材や産地の情報収集、ちょっとした課題やヘルプの必要などなど、産地の学校の事務局自身のチャレンジでもあります。
そしてもう1つ、新たな取り組みは、1年ほど前から度々議題に上がっていたけどなかなか取り組みまではいかなかった
・産地の学校の研修制度
この取り組みは、実は賛否両論だった。しかし「産地の学校」の未来のために必要な窓口であり受け皿であると判断して、担当者がマンツーマンの動き(指導)をさせていただくような形で、気合いを入れて研修生の受け入れ実施に至った。「産地の学校」の運営サポートという裏方業務に情熱を注げるという稀有な方がいたら、是非早めに出逢いたいです。裏方で経験を積んで少したら表舞台に出たいというタイプではなく。
ここまでが産地の学校の最新状況でした。各コースのことでも研修生のことでも詳しく聞きたいという方は、3-4月にある説明会に足を運んでいただきたいです。
最後に、2019年中に始動したいことを箇条書きして今日のnoteを締めます
・関西校と尾州校の走り出し
・産地遠征は月イチ以上で開催(これは産地の学校修了生限定となりそう)
・単発の特別講義を組みたい(これも産地の学校関係者限定?)
・ニーズが多いので平日夜間のコース(これはデザイナーさん向け?)
・連休とか土日で工場にこもって素材開発会議 / 短期集中研修
・産地の方からオンラインでのプログラムのリクエスト
・YouTubeで学べるような動画を定期放送
・学生さん向けのプログラムをはじめたい
・次の夏休み期は、研究所で織物集中講義
・もっと産地と(で)、有志で(工場さんと)プロジェクトを興していきたい。下のフローのような。
・研修制度スタートもそうだけど、産地の学校の運営事務局のスタッフ増員、強化。事務局サイドももっともっと産地に足を運ぶ。
・産地の学校の教科書をバージョンアップして出版する
・修了生の方々へのインタビュー企画を定期的
・講師の先生へのインタビュー企画
・産地の学校バーに講師の先生がバーテンダー
日頃から考えていた項目もあれば、書きながら幾つか増えてしまった。「産地の学校」。会社としては複数ある基幹事業のひとつで、数字的には最大の赤字事業となってしまっている。僕が新しいアイデアを増やせば増やすほど赤字額が増える。しかし間違いなく産業や未来にとって必要な事業だと思っているので、会社全体としても「産地の学校」がつくる未来へ向かって全力で進んでいきたい所存。