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繊維産地とナニカ

「繊維産地との仕事」というのは産地の学校の運営メンバーと、受講生とも頻繁に議論するトピック。というかほぼ1日1回は話題にあがる。

・業界内にいながら繊維産地との仕事をもっと深くしたい
・繊維産業と付き合う分野に就職、転職したい
・現在の仕事は辞めず、ワークする

以上、大きく3つの繊維産業との関わり方(ワークサイド)がある。

新しく仕事として繊維産業と関わる、起業するって時、
圧倒的に多いのが「繊維産地の技術を使った商品づくり、ブランドづくり」である。国内産地の持つものづくり技術はやはり魅力的で、そこが入り口になるってケースは圧倒的に多い。

でも実は、いま産地(産業)が求めている人材は、一概に言えないけれど、
産地のプロデューサー(愛のある)だったり、活性に向けたプランニングやコーディネートをする側の人間だったりする。徹底的に裏方ができるプレイヤー。「産地に必要な売り上げを確保して担い手が入ってくる"仕組みづくりと維持"にコミットしてくれる人」とも言える。これまでは自治体がそれを担当していたのだと思うけど、これだけ課題や市場も細分化してツールも増えてきたので、既存の自治体がキャパ的にもスキル的にもフォローしきれないのは仕方ない。しかしなにより外部から入っていくってことが面白かったりする。

でもそっちを目指すって人はなかなか現れない。
冷静に考えたらそのはずだ。

ある日突然、産地の魅力に取り憑かれて
「この産地の工場のおっちゃん達と一緒に未来をつくっていこう!」

なんてならないはずだ。地元でないかぎり。

産地との関わり方を立体的にするためにも
改めて僕らのミッションが

・情報を伝える(メディア的側面)
・学ぶ、考える機会(講義など)
・行く機会(産地ツアーなど)
・体験する(交流会、泊まりがけイベント、ワークショップ、インターン)
・誘う(婚活系イベント)

興味の入口をつくるために、上記の5段階を企画運営しながら
求人情報をオープンにしながら、多面的なマッチングを後押ししていけば良い。

まずは知ってもらう。ファンになってもらう。

ファンになるきっかけがその産地の素材だった方(デザイナー)も
深く付き合っていけば、産地全体の応援団になるかもしれない。

そうだ、遠州産地の学校のスローガンは
遠州産地を知ってもらって、遠州産地の学校のファンを増やそう!だった。


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