来年の夏も楽しい夏でありたい
気温がなかなか下がらない。
毎日、真夏と同じ分だけの汗をかき
エアコンなしではやっていけない。
いつになったら秋が来るんだろう。
今年の夏は実家に帰らなかった。
大学生の長男も一応夏休みだと帰って来たが、
帰って来たときにはバイトだなんだと既にスケジュールは埋まっていた。
高校生の娘は、夏休みに入っても変わらず毎日学校の日々。
受験生なのでそれも当然。
私の朝はお弁当作りから始まり、
主人は駐車場でエンジンを掛けて準備が出来る娘を待っていた。
1学期と2学期の境すら分からないほど。
それでも、1日だけ。
誰にも予定のない日があった。
前日の夜に両家の実家に帰ろうかという話になったが、
喉の痛みを訴えた娘が感染病を疑い、
祖父母にうつしてしまうことを考慮して行かないでおくという決断に至った。
数日後、熱が出て病院へ走る。
検査の結果は陰性だったけれど、
娘、唯一の盆休みはベッドで過ごして終わった。
息子はセミナーを受けたいから
と、さっさと一人暮らしの家に戻って行った。
娘は相変わらず毎日学校の日々に戻った。
確実に来年の夏はもっと寂しくなるのだろうと
実家に帰るのをやめた夜
主人と風呂上がりにリビングで話した。
学生でなくなる息子は、フラっと帰ることすら出来ないかもしれない。
娘は志望校に受かれば・・・
帰って来ないだろうなぁ~。
私も帰らなかったし。
4人揃っての夏はしばらくお預けかもしれないと、
主人は淋しそうに夏を振り返る。