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「母胎ソロ?」のあとのふたりの会話、気になりませんか?①


◼️いまさらですが、「愛の不時着」やっと観終わりました!

さすが話題作ですね!3日間で2回も観てしまい、涙が止まらないほど感動しました。語りたいことがたくさんありますが、もう5年前の作品なので、今さら語り合える人がいるかどうかはわかりません。でも、自分の感想をここで綴ってみようと思います。もしお付き合いいただけるなら、心から感謝いたします。

◼️気になりませんか?「母胎ソロ?」の会話の続き

私が特に気になったのは、「吹雪の避難先の学校」でのシーンです。俵万智さんも「パワーワード」と評した「まさか…母胎ソロ⁈」というユンセリの指摘がなされるエピソードです。この「母胎ソロ」という言葉、つまり「年齢=恋人なし暦」を指しているのですが、32歳設定の二人が、やや屈辱的な話題だと感じながらも苦笑いするシーンで学校のエピソードが終わります。

お互い惹かれあっている二人が、こんな話題からどう会話を続けたのか?正直、とても気になりました。でも、次の朝、ユンセリの態度は驚くほど柔らかくなっているんです。


◼️謎めくユンセリの心の変化:愛が導びく行動の真相

ここで、ドラマの流れからユンセリの変化を推理してみたいと思います。

吹雪の中、ひとりで歩くリジョンヒョクを迎えに行き、車に乗せたユンセリ。しかし彼にハグされると、「あなたを家に送るだけ。私たちの関係は変わらない。元の生活に戻ろう!」と言い放ちます。リジョンヒョクを守るためとはいえ、彼女の態度はとても固く、距離を保とうとしています。

その後、ガソリン切れの車を捨て、学校に避難します。

あんなに頑なだったユンセリが、翌朝になると

リジョンヒョクに肩を貸し、彼の左手をそっと重ねます。

この後、村に戻った彼女は「クスンジュン」からもらった婚約指輪を、なんのためらいもなく手放します。それをリジョンヒョクへのプレゼントに変えてしまうんです。南に戻るための重要なアイテムだったはずなのに、です。そして、病人を置いて帰国しないと言い、クリスマスツリーを作り始めます。(ハートがたくさん詰まったメッセージカード付きで)表情も穏やかで、盗聴していたマンボクも「うるうるモード」で感動してしまうほどです。「元の生活に戻るんじゃなかったの?」と突っ込みたくなるような行動の変化です。本当に謎めいています。

なにか「母胎ソロ」の後に、大切なことを語り合ったんじゃないか?と邪推したくなるってもんです!



◼️つながりを感じさせるシーン:雪と火が象徴するものとは?

さて、「母胎ソロ」の話の後、カメラは二人のいる教室の外へ移り、二人の背中を映します。その後、シーンが切り替わり、マンボク夫婦の会話へと進みます。

私が動画編集の仕事をしているせいか、シーンの繋ぎ方や意図を深読みしてしまいました。このドラマを手掛けたプロの集団が、理由もなく雰囲気で作っているとは思えません!何か意図があるのではと考えたのです!

このシーンをイラストにしてみたのでご覧ください。

並んで語る「母胎ソロ」話題
そのあと、一瞬だけカメラは教室の外に。二人の背中を映します。
マンボク夫婦の会話シーンに切り替わります!

一瞬映る真ん中のシーンは左にリジョンヒョク、右にユンセリが配置され、二人の背景には雪が降っています。ストーブの火が赤々と燃えています。

一方、マンボク夫婦の会話シーンでも、向かって左に男性のマンボク氏、右に奥様が座り、こちらも二人を包むように雪が降り、ろうそくの炎のオレンジ色が、包みこむように揺らめいています。

二人の位置・雪・火という小道具の使い方で、このシーンは、意図を持ってつながりを持たせていると私は感じました。

片方は子供もいる10年来の夫婦、片方は南北の境界を越えたばかりの男女。それでも、交わされた「会話のテーマ」が同じだったのではないかと推理してみました。


◼️恩人の命を奪った罪と妻の赦し:マンボクさんの告白が意味するもの

マンボクさんは上司の命令で、リジョンヒョクの兄ムヒョクさんの殺害に加担してしまいました。ムヒョクさんはマンボクさんの子どもの命を救った恩人です。

そして、妻に言います。「自分たちを人間扱いしない者に忠誠を誓う生き方なんて不幸じゃないか」と。彼は、自分の人生の方向性が間違っていたこと、恩人の命を奪うような過ちは二度と繰り返したくないことを告白します。リジョンヒョクを守りたいという決意も語られました。妻はその言葉を静かに聞き、マンボクさんの左手を両手で包みます。

「あなたの気持ちはわかるわ。あなたは許されている」と言わんばかりに。

北朝鮮では、家族が共産思想に反する家族を告発する文化があったと聞きます。また、マンボクさんは「耳野郎」として、人の裏表を誰よりも知っている人です。そんな彼が妻に自分の罪を正直に告白したことには、大きな意味があると思いました。

もし現実に、自分の罪を聞いて受け止めてくれる存在がいたら、どれほど救われることでしょうか。マンボクさんも妻に慰められ、赦しを得たことで心が救われたはずです。

そして、この日は奇しくもクリスマスイブ!


会話のテーマは「罪の告白と赦し」だったのではないか?と推理しています。

もちろん、妻は神様ではありません。

でも、マンボクさんは妻を通して赦しを体験しました!これは究極の愛であり、夫婦という関係の素晴らしさが表れていると感じます。
妻がいたからマンボクさんは変われたのだと思います。

聖書にはこんな記述があります。

「もし、自らの罪を神に告白するなら、神は真実な方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます」
(新約聖書共同新訳 第1ヨハネ1:19)


というわけで。
ユンセリとリジョンヒョクの会話のテーマも「告白と赦し」だっただろうと予測してみました!

いったいどんな内容だったのか?次回の記事でまとめてみます。

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