オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと
自分の頭で考えるために、アウトプットを始めた糸です。
書籍からの学び
私は、オードリー・タンさんを知ったのは、台湾で手腕を発揮し、新型コロナウイルスの封じ込めに成功し、マスクの供給もデジタルを使って滞りなく行ったというニュースを聞いた時です。
どうも、
・IQ180でめちゃくくちゃ頭がいい人らしい
・ デジタルを使いこなせる人らしい
・トランスジェンダーらしい
そんな人がいるんだ。すごいな。と、自分とは別世界の人として、認識していました。
近藤弥生子さんのVoicyを聞いたことをきっかけに、オードリー・タンの生い立ちや考え方を知り、しっかり本で読みたいなと思って『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』を購入しました。
この書籍は、ニュースを聞いたときの「自分とは別世界の人」という意識から、その人から学び、私でもできることを考えて、行動することの大切に気づかせてくれました。この本をぜひ、他の人にも読んでほしい、そのきっかけになるかもしれないので、noteでのアウトプットもはじめました。
オードリー・タンの思考を知り、私にできること
オードリー・タンが、母親が『あなたがそう感じたことは、本当だ』と言ってくれたことを素晴らしいと語り、
心が豊かで、人々を魅了する教養をどのように身に付けてきたのか?の著者からの問いに、
「人の話を聴く」という回答をしたところが、他者を心から尊重しているオードリー・タンの原点であるように思いました。
「なんでお前、死んでくれないの?お前が死んだら、僕が一番になれるのに」
この恐ろしい言葉を発したクラスメイトは、体罰を与えられており、この問題は、同級生ではなく子どもたち競争下においている構造の問題で、その子どもはその影響を受けているだけと、問題の本質をとらえる小学校2年生のオードリー・タン。
「学校に行きたくない」というオードリー・タンの両親の対照的な対応も、子どもを育てている親として学ぶことが多かったです。
「ソーシャル・イノベーション」と聞いたときに、自分とは、別世界のものととらえていましたが、自分自身の小さな変化がソーシャル・イノベーションにつながることに、気づきました。
目の前のことに縛られて、自分に何ができるかを制限せず、できるだけ様々な可能性を感じながら、「自分にはできない」と思わず、とりあえず楽しんでやってみることから、私も初めて見たいと思いました。
覚えておきたい言葉
考えこそが主役
私の考えも誰か他の人から来たもので、私も他の人へそれを受け渡しているのです。”これは誰々の考えだ”ということではなく、考えこそが主役。私たちはその考えを継承しているに過ぎません。
「価値観」から相手を知る
性別や階級、役割などは環境と共に変化するが、相手が何に対して貢献しているのかはを大切にするという考えは、とても尊い。
シビックハッカー
社会問題の解決に取り組む民間のエンジニアのこと。
クリックティズム
「いいね!」やシェアの行動。主体的な行動に見えて、人の行動に反応している受動的な行為に過ぎない。
ハクティビズム
自ら行動をとっているかが問われる。
プログラムが書けなくても、社会のために実際に自ら行動する「ハクティビズム」にはなれる。
例えば、2007年 クリス・メッシーナという人は、Twitterでハッシュタグをつけて、仲間とつながる利用法を思いつき、TwitterもFacebookもハッシュタグ機能を使えるようにせざるを得なくなった。これが、ハクティビズムの最上位の行動に定義された「議題の設定」の行動にあたる。
++を送る
まず人の良いところを見つけて褒めることを忘れない。
Ubuntu(ウブントゥ)の精神
南アフリカのズールー語で「思いやり」を意味する言葉が語源になっている。
コミュニケーションのプロトコルを用意する
”認知のズレ”を修正するために、共通認識作りが重要。約束事をしっかり設定し、衝突をさけなければならない。
一部抜粋:レナードコーエンの歌『Anthem』
There is a crack ㏌ everything That's how the light gets in(著者訳:すべてのものには裂け目がある 裂け目があるからこそ そこから光が差し込むことができる)
近藤弥生子さん、いつも新たな優しい視点を届けてくださり、ありがとうございます。私の心の中に、小さなオードリー・タンが宿りました。
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