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怖がりにゃんこ、初めてのお引っ越し【準備編】


2022年秋。
うだるような暑さが落ち着いてきた頃、我が家は引っ越しを決意した。

可愛い愛猫(いっとくん、3歳、♂)を迎えて丸っと3年。
生後2ヶ月の時から過ごしている我が家から、遂に離れる事となるのだ。

引っ越しの理由は部屋が手狭になってきたから。
もっと猫が広々と遊び回れて、快適に過ごせる家に住みたかったのだ。

前々から引っ越したいなあとは思っていたものの、なかなか決意が出来なかった。
なんでも、うちの猫はとてもビビりだ。
病院に行く時もあまりの怖さにキャリーケースの中でお漏らししてしまうし、宅配便のピンポンが鳴っただけでも縮こまってしまう。
きっと飼い主に似てしまったのだろう。

そんな彼を連れて引っ越しとなると、きっと大変だ。
新しい家に移動するのも、慣れるまでの時間も、ずっとストレスが掛かってしまったらどうしよう…。ストレスから病気になってしまったらどうしよう…。
下僕、超が付く程の心配性なので、とにかく不安でしょうがなかった。

けれど、だからと言ってこの家に永遠に住み続けるのはなあ…。

激しい葛藤の末、ようやく引っ越しを決意したのだった。

安全に、かつ猫に負担がかからないように、しっかりと準備をせねば。
猫の事は、わたしが守るのだ…


と、格好を付けて、いざ準備。

手始めにひと月前から、ベッドシーツやカーテンの洗濯を辞めた。
猫の匂いが付いているものは出来るだけ残しておいて、そのまま新居に持って行く為だ。
新品に変えたり引っ越し前に洗ったりしたかったが、猫の匂いが多少あった方がマシだろう、ということで洗濯は禁止。

そして、折り畳み可能なペットサークルをリビングの真ん中に設置。
災害時や引っ越し時に使えそうだなぁと思い、1年前にネットで買ったのだった。

今日まで出番が無かったが、ようやく使う日が来た。放置しててごめん。
引っ越しの日までに猫が慣れるよう、これも1ヶ月ほど前から設置した。

あって良かったNo.1!折りたたみサークル



荷造りで部屋に段ボールが増えてくると、ちょっとずつ猫がソワソワしだした。
ご飯やトイレも普通にするし元気もあるが、起きてる時間がいつもより少し長かったり、普段はお布団の中に入ってきてくれるのに離れた場所で寝ていたり、些細なことではあるが変化があった。

ああ、ごめんね、人間の都合で不安にさせてしまって…。
毎晩猫に頭を下げながら、出来る限り不安にさせないよう傍に居る事を心掛けた。

そして引っ越しの前日。
あらかじめ不動産屋さんに新居の鍵を貰い、掃除とアースレッドを炊きに向かう。

そしてこの日は、最大の心配事を払拭する為の準備も兼ねて。

引っ越し時に一番心配なのは、猫の脱走だ。
全く知らない場所で大きな物音の中、パニックになってしまい誤って外に出てしまったら大変だ。

という訳で、引っ越し当日のタイムスジュールを作成。

新居組・旧居組に分かれる事に

このような感じで先に新居に猫と夫を待機させ、業者さんには扉を開けないようお願いをする事に。

念のため、張り紙も貼った。

念には念を入れたほうが、そりゃあ良い(下僕)


アースレッドも炊き終わったし、お掃除もしたし、張り紙もしたし、完璧だ。

あとは明日、無事に引っ越しを終えるだけ。
はじめての猫を連れての引っ越し。
猫以上にわたしの方がそわそわしてしまい、その日は何だか眠れなかった。

猫よりも先にナーバスになってしまう下僕。
果たして、当日どうなるのだろうか…。


つづく

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