独特恋愛観¦ゆるログ#10
最近、歳下の子の恋愛話を聞く事が多い。
それはそれはもう、ときめきに溢れている。
甘酸っぱい話を聞いて、勝手にきゅんとさせていただいている。
そんな可愛い恋の話を聞くたび、自分の恋愛観はひどく癖のあるものだなぁ、と思った。
とにかく人に構われたくないのだ。
恋人だろうがなんだろうが、わたしの事は放っておいてほしい。
「今日は何してたの?」なんて聞かれるのも嫌だ。なんだっていいだろと思ってしまう。
ひとりの時間が好きである。
自分だけの時間を確保したいから、もし恋人がどこにでも着いて来ようとしたり、常に一緒に居たいと思う人だったらすごく鬱陶しい。
猛烈に可愛げない感じだけど、ちゃんと相手のことは好きだし愛はある。
ただ、「自分時間」に対しての価値観や温度感が合う人じゃないと、とてもしんどいなぁと思うのだ。
そういった価値観の他にも、合う合わない、許せる許せないの境界線によって、付き合いを辞めたくなる時もある。
社会人になりたての頃、何回かご飯に行った男の子と映画を観に行くことになった。
わたしが大の映画好きだと話したら誘ってくれたのだ。
けれど、事件は早々に起きた。
上映中にめちゃくちゃ話しかけてくるのだ。
「えへへ、今の面白かったね」だの
「ねえ、今のどういう意味?」だの
「洋画だと登場人物分からなくなるよね」だの。
殺されたいのか、こいつは。と思った。
無視していると、挙句の果てにスマホをいじり出す始末。
怒りを通り越して吐きそうになっていた私は、こいつを異世界から迷い込んだ悲しきモンスターだと思う事にして、必死に耐えた。
そして案の定エンドロールの途中で席を立つ彼。
追いかけず、エンドロールの最後まで観ていたわたしは、ロビーでスマホをいじる彼を無視し、置き去りにして帰った。
もちろんその後LINEやら電話やらの連絡があったが、全部無視した記憶がある。
今思えば酷いことをしてしまったなと思うが、当時のわたしはマナー違反どうこうよりも、自分の好きなものや空間を蔑ろにされてしまった事が本当に嫌だったのだ。
だからと言って置き去りはやっぱり可哀想だったなぁ、と反省している。
彼のその後は全く知らない。どうか幸せであってくれ。わたしが言える立場ではないけれど。
ピュアな歳下ガールたち、どうかこんな大人にはならないでね。
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