経営者はマイナンバーカードの失敗に学ぼう
マイナンバーカードの利活用は、政府が始めた言うなればIT化、デジタル化です。
これをただの迷惑とではなく、失敗から学ぶという観点で見てましょう。
【思想自体は悪くないマイナンバーカード】
概念や思想自体は決して悪いものではありません。
1つのIDで、いろいろなものを一元管理。概念としては正しいですね。
実際、楽天経済圏で考え見ると、楽天IDがあります。それにいろいろなものが紐づいてくれます。
・楽天市場のID
・楽天カードのIDとポイント
・楽天銀行の振込手数料のポイント払い
・楽天トラベルのID
などなど、よく出来ており、非楽天信者の私ですら、楽天のヘビーユーザーですw
つまり、マイナンバーカードもそのように利活用される可能性があるにも関わらず、なぜこんなに失敗なのか?
【ユーザー理解・協力】
経営者の方がIT化やデジタル化を進める場合、一番重要なのが、経営者の方がしっかり旗振りをして社内全体に「やるよ!感」を浸透させることです。この部分においては、政府の「やるよ!感」が伝わってきてますよね。
ですが、失敗なのは、「強制的にでもやるよ!感」と、余計なものがついちゃってる事です。
これを会社で置き換えると、社員さんや従業員さんにしっかりと説明して、「xxxな理由で、今後の会社の方向性として必要なので導入します。皆さん協力お願いします!」と言わないといけません。
これをお話するのは経営者でもよいですし、ITコンサルタントでもよいです。とにかく重要なのが、
・なぜ?導入するのか?
・目的
・その先にあるもの
などをしっかりとわかりやすく説明する事です。
もちろん、それらはいくら会社、ワンマン社長の会社と言えでも道理にかなっていないといけません。
政府の失敗例は、そういった国民への理解・協力、着地点、方向性の説明が何もない事です。
(仮に説明したと政府が言っても伝わらなければ、言ってないのと同じ。経営者の皆さんもそうです。社員に伝わらなければ、言ってないのと同じです)
【なぜ?そんな失敗をするのか?】
ではなぜそんな失敗をしたのか?深堀しますと、これがまさに老害思考的な部分なのですが、マイナンバーカード教になっちゃっているからです。「マイナンバーカードはいいんだ!絶対なんだ!」という信じ込んでいる可能性がとても高いです。
ITコンサルタントとして、経営者の方に最初にお話するのが、「ツールありきではありません!もしかしたら、紙処理の方がいいかもしれないですので、そのあたりは先入観なしに分析していきましょう」です。
つまり、政府はマイナンバーカードありき、ツールありきで進めてしまった最も最悪な典型例なのです。
まあそんな人たちに、中小企業の生産性の悪さを突っ込まれたくないですよねww お前が先だろと言いたいww
IT化やデジタル化、DXにおいては、あくまでも、企業、国家、国民なんでもよいのですが、とにかくその場にある課題を解決するために活用するのであって、ツールを活用するために導入するのではないということ。
さらに、深堀りすると、なぜツールありきで進めているのか?理由は2つのどちらかか、両方か。
1.ベンダーに勧められた
2.そういうの(マイナンバーカード)がいいって聞いて、ベンダーにヒアリングしたら超賛同してくれて、マイナンバーカード教になっちゃった
です。だいたいこの2つですね。
【この魔法から政府はいつ解かれるのか?】
かなりの損失を計上しないと、失敗には気づかないです。このパターンはだいたいそんな感じですが、その損失はだれが負担するか?もちろん、国民ですww さらに、必ず人のせいにすると思います。
ベンダーの責任か、行政の役人の責任か・・・いろいろな現場見てきましたが、今のところ100%このパターン踏みます。
経営者の皆さんはそうならないよう、人の振り見て我が振り直せしましょう
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