拭えぬ違和感~学者はそれを『発掘』とは言わない~
「第一回新人Vtuber発掘企画!」
某Vtuberから発された言葉だ。うん、とても良い響きだ。心が躍る。
…が、すぐに自分の第六感が告げる。「なんか胡散臭い」と
承前として自分は別段某Vtuberを嫌いとは思っていない。寧ろ芯を通していて、好きな部類だ。前々から「正義の味方じゃねぇ」と彼は言っているし。
自分は彼を「混沌/善」のカテゴリに入れて見ている。彼のやり方はいつもまるでブルドーザーの様だし。
まぁ、それは置いといて。概要を見よう。
...うん。違和感しか無いんだよね。どう足掻いてもさ。
(画像自体は拾い画像だけれど、指摘したい部分が同じなので使わせて頂きます。)
応募時点3000人以下としつつも、正式デビューが2019年度ならば3001~6000人でも出られる。
すでにおかしい!!
上限3000人なのに6000人okなっちゃってるよ。2018年度発組不利じゃないか。
「埋もれてる人を助けたい」のに2018年度発組不利であり
2019年の準備中で沢山の人(3001~6000)惹き寄せられる人有利な時点で「埋もれてるVtuber」を救済する気はないと見える。
現実の新人アイドルコンテストでも秘蔵っ子出す時こんな露骨なことしないと思うのだけれど。
何よりもだ、募集できる幅が大きすぎる。本当Vtuber全体のことを考えてるのなら1000人以下(収益化ボーダー以下)に注力をすべきだろう。
「29%」これは登録者が1000~9999人までのVtuberの割合だ。
「55%」これは登録者が0~999人までのVtuberの割合だ。
つまり何が言いたいか。
登録者3000~6000とか地表です。発掘なんかじゃないんですよ。
推しへのRTや熱量を競う?…その推しの数が少ないから引っ張り(掘り)上げるのが『発掘』なのでは?
イメージしてほしい。
化石や遺跡を発掘する時、下に行けば行くほど今のハイテク機械ですらその反応が届かない。それを掘り起こすからこそやりがいがあると。
しかもVtuber界隈は最下層の方が多い。
磨けば光る、掘り起こしただけで価値のあるその最下層を無視して、反応の大きい化石を見つけて何も知らない人たち、もしくは信者に「これが最下層から発掘です!!」と大本営発表しているようなもんだ。
イメージしてもっと言うならゲームのレート戦で『ルーキー』だったとする。大体こういう分け方をしたゲームはせめて同レベル帯だろう?
そんなに戦力差がないからレート戦がないからレート戦が成り立つ。
レート差が大きくてマッチングしたら過疎を疑うだろ?
「新人」と言いつつ「ほとんど無差別級」
何?「やらないでぐちゃぐちゃ言うな?」バカ言えよ。
戦力差で10倍~100倍の相手…直近で言えば
ポケモン剣盾の序盤のワイルドエリアで↓みたいなレベル差見て絶望したり、やる気が削がれたり、戦ってみて返り討ちにされたりしなかったか?
そういうことだ。元から実力のあるやつ、観客は「言うは易いんだ」
「最下層をないことにしてる」か「最下層の奴らを引っ張り上げてやる力がない」のかはまぁわかりはしないが…
https://sites.google.com/view/v-1-official/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0
比較対象として「V-1グランプリ」と「Virtual麻雀グランプリ」のレギュレーションを引っ張ってきた。
「万人が入りやすいレギュレーション」ってのはこういうのじゃないかな?
「V-1グランプリ」に至ってはちゃんと登録者別で、あまり差が出ないようにしているし、賞のとり方が、たくさんある。頑張りの幅が得意分野の幅がとても広い。
これを見て違和感を感じてほしい。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%99%BA%E6%8E%98/
企画元には発掘の意味をもう一回よく見てほしいね。
この企画、精々良い所スコップの使った潮干狩り、ものが見えてる宝石堀りだ。
最後に爆弾一つ…
「公式審査員が一線飛び越えすぎだろうが!!!」
もう完全に彼が依怙贔屓したいだけの大会だろうこれ!
「中間発表」って評して高順位に入ってなくて【ピックアップ枠】とかに滑り込ませるならなんとなくわかる。
だが!!その伝手がない子たちが一生懸命考えてる中で嘲笑うかの如く、こんな禁じ手公式がするんじゃないよ!!
リプしてる子達も「ん?www」「RTより効果的!!」じゃないんだよ。
今一生懸命 #エレストPR1グランプリ 人達。「もうやめてしまえ」とまでは言わないこの違和感に【異議】は言っても良いんじゃないだろうか。
とあるVirtual学者の客観的観測である。
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