泡沫

こころが迷子で砂になる。
砂上で幾度探そうとも、
混じり合えば遥か彼方だ。

とおくに行った 星になった。
こころもとおく、とおくに逝く。
かつてないた記憶さえ、
果てではただの、塵芥。
ガラクタならせめて、どんなにマシか。

死にゆく泡沫抱きしめて、
冷たい躯を動かして、
想いの丈だけ、生き延びるように。
せめてあなたは、と願い託した。
閉じる意識で底から腕を、
欠片手にして祈って振った。


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