よまいごと
ただしいなら、これは真夜中に書くべきなんだろうと思う。
全部曖昧にしてくれるような、真夜中の25時過ぎとか。
しかして私は12時間睡眠後(夕方に寝て起きたら朝だった)にこれを書いている。
こころのなかがすん、としているのだ。
ならばもう致し方ない。
月曜日で怠いながらも電車に揺られ、人混みに紛れ、仕事や学業に時間で押し流される人々を思いながら、
私はこれを書いている。
びっくりしないくらい面白くない話だ。
適当に付き合ってくれなら幸いである。
年齢も約三十路といえる頃になると、大体の人が考え実行するしない事柄がある。
配偶者懸案である。
予定がない人は大体先送りにする、アレである。
私もそのうちの一人なので、心中でうなづいておく。
当人が良くても周囲はほっとかない、アレ。
余計なお世話をしてくれる、アレ。
なんだか大変そうな、アレ。
アレアレ言っといてナンだが、聞いて感じたことのみである。
つまるところ人間関係の究極系。
人間が好きでないと無理でないか、と感じるこの頃だ。
人間が好きかと聞かれればそこそこだ。
自分のことはあんまり好きではない。
性格とか容姿はそれなりに好きだけれど、思考の根っこがどうにも好きになりきれない。
というのも、冷めきっているのだ。強烈に。
人間味乏しい部分を自覚しているだけに、どのみちこの先人になりきれないんだろう予感がしている。
ただしく自分を育てられなかった自覚がある。
人の好意に、気持ちに、行動に、自覚的にならないと感謝すら述べられない。本心で言えば、感謝以前にそう思おうと思わなければ、心はずっと凪いだままだ。
動かないのだ。昔から。静かなまま。
きっとこう思っているだろう、と当たりをつけて人と接してきた。でないと行動理念がわからない。
せめて、人らしい約束ごとは、と自分に課してきた。
何かしてもらったらお礼を言うこと。
人には人の事情があること。
思えなくても思うようにした。そうでないとまるで人でなしだった。最低限の処世術だ。
職場でさえ、いつか返ってくることを見越しての、又は上手く場が回る為の親切を行う。してあげたいから、より投資に近い。これこれするのでなんかしてしまった時は多めに見てくださいね。我ながら役者している。
顔に能面つけて会話に合うような台詞を言う。タイミングとタイミングを測った滑稽なワルツ。心底思えたなら良かったのに、と思う。
それはそれとして、冒頭に戻る。
配偶者懸案。
まずは恋人なり彼氏彼女を、となるだろうがしかし。
私は別段ほしいと、今まで思ったことが、まるで一度もない。しようとすれば義務的に思えてならない。そこに情を持てるか確かでない。そもそも個人でいて欲しい。自分が関わったばかりに損なわれてはいけない。
配偶者、欲しいか欲しくないかで言えばいて欲しいが、望んで作るもんでもない、と言うのが答えである。
いたら楽しいのだろう。楽しめたり、するのだろう。
ほんとうに心があるならば。気持ちと感情が真っ当ならば。
選んだ先にあるのが、何もない静かな海であるならば、私はこれから先何も期待できないような気がしている。