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【俳句回】ずっと前の公募用の俳句とか

色々あって夜投稿です。

眠り酒消えし孫らは狸やも


ずっと前に俳句の公募に投稿したものです。
もちろん結果は落選。

普段は小説を書いているのですが、俳句に関しては
小説を書くのと同じようには書けず。
よくわかんないなぁと思いながら作ってます。

孫のいるような年齢のご老人が晩酌をして
眠ってしまって、目を覚ますとさっきまでいた孫たちはいない。
あの孫たちは狸なのかもしれない。という句です。

狸たちは寂しい老人を元気づけるために孫に化けて現れたのか。
あるいは狸たちも同様に寂しくて遊んでほしかったのか。
単に食事がしたかっただけなのか。
あるいは孫も狸もいなくて全てが老人の見た幻だったのか。

老人が孫らと楽しく食事をする場面から
眠りから覚めると一人きりという場面の時間の圧縮は
小説なら問題なくできるが、文字数制限のある俳句では難しい。
そこに苦労して眠り酒という5文字で表現しました。

白無垢を笑い嘲うはドクダミら


ドクダミの花は白い花らしく、それを白無垢にたとえて
それを表面上は笑って、陰では嘲け笑っている人たちがいる。
それをドクダミにたとえた。

これはドクダミの花が白いということを知らないとわからないし
乱暴なキャッチボールなのは否めません。
それからドクダミには匂いなどで悪いイメージがあるものの
少しイメージとして漠然としますね。

白無垢が善良な女性で、ドクダミは悪女のような女性と解釈することも
できますが、白い花もドクダミであることを考えると
白無垢とドクダミは本質的に同類というか
幸と不幸が分かれているのは巡り合わせの問題で、場合によっては
立場が逆転している可能性も示唆している。
という解釈もできます。

最後にまとめ

少し短いですが、今回はこのぐらいで。


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