コロナ以後の五輪 オリンピック2.0 問われる日本人のスポーツマンシップ・リテラシー 灼熱のパリ 五輪におけるスポーツ賭博の現状は?
パリ五輪が連日盛り上がりを見せるさなか、案の定というべきか、テレビは毎日のようにオリンピック情報ばかりを放送し続けている。テレビが毎日のようにオリンピック関連の報道ばかりを流す理由は明白だ。
第一に、テレビ業界は近年、視聴率の低下や広告収入の減少といった厳しい状況に直面している。
特に若年層の視聴離れが進んでおり、広告主もテレビ広告からインターネット広告へとシフトしており、その結果として番組制作費が削減され、制作会社の倒産も増加している。
このような状況下で、各テレビ局は限られたリソースを効率的に活用する必要が生じる。
ドラマなどのエンターテインメント番組にはまだ若年層の視聴者を期待できるため、多くの制作費が投入されるが、ニュースやワイドショーはできるだけ安価に放送時間を埋めるため、オリンピックのような大規模なイベントに頼らざるを得ない状況が生まれた(1)。
第二に、テレビ局は合理化と人員削減の影響を大きく受けている。ニュース取材や制作部門の人員が削減されることで、幅広いニュースをカバーする能力も低下している。
そのため、大きなイベントであるオリンピックのような一つのイベントに集中することで、コストを抑えつつ放送時間を埋める戦略が取られている(2)。
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問われる日本人のスポーツマンシップ・リテラシー
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