ミライのあなたへ5
山田に今日の事を話すと、
何度も僕の説明を復唱し
理解をしようとしていた。
今思えば、僕は伝えたい事の気持ちが
先行してしまって
上手く話せていなかったんだと思う。
山田は、笑いながら答えてくれた。
まずは、食事に行く事。
彼女も勇気を振り絞って食事に誘ったんだよ。もし、お前が嫌ならちゃんと断る事。
ふんわりでもいい、社交辞令でもいい。
しつこくされるならはっきり断る事。
たったの10分間、週に一回しか
会えないだけで終わらせないで
食事に行って話をしてこい。
わからない部分を見てこい。と
アドバイスをもらった。
でも、と続けようとする僕に
親のようにでもじゃ無いと
山田のお叱りを受けた。
そこから僕の記憶はない。
次の日起きると、
昨日の事がものすごい勢いで襲ってくる。
後悔が全身を巡ってくる。
ケータイには、山田からの連絡。
そんなに気になってる子なら
会って色々知ってこいよ!
久しぶりに、嬉しそうな顔するお前見れて嬉しいわ。
思い出したく無い。覚えてはいる。
だけど忘れたい。
恥ずかしさが後悔を書き換えてくれた。
三日もすると、後悔、恥ずかしさは
薄れて僕は彼女に
会いたい気持ちでいっぱいだった。
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