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ミライのあなたへ6

食事の返事を、すぐに伝えたくて
今の時代連絡先を交換しなくても
誰とでも繋がれる時代に
会える条件がただ一つしかない状況で
僕はワクワクしながら長い一週間を過ごした。

僕は、ドキドキしながら目を覚ました。
ドキドキなのかソワソワなのか
学生の頃の様な気持ちで出勤しなければならない。

こんな気持ちは、初めてだ。

電車の中の、同じような毎日を過ごしてる
仲間達と目的の場所に向かう僕は
仲間達を見ては気を引き締めなきゃと
心の中で誓うが、今の僕には
気持ちを抑えることのできない子どもの様だ。

同じ毎日でも、少し違う
いつもは嫌なくらい早く着く電車も今日は遅い。見ている景色もどこか違う。

懐かしい気分だ。
ありがとうと謎の感謝を込めて
僕は出社する。

彼女の待つ会社に着く頃には
僕は、頭の中で何を話していいのか
どうしたらいいのか、
振る舞い方、少しでもカッコつけさせてほしいそんな気持ちで向かっていた。

だけど、その気持ちも
彼女の笑顔を見ると全てが元に戻ってしまう。
全てを忘れさせて、自然体にさせてくれる
彼女の笑顔はいつもと変わらなく
綺麗だった。
今まではっきりと見た事はなかったが
彼女の笑顔の良さ、彼女の可愛らしい部分を再認識した。

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一ノ瀬ショウタ
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