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真ん中3

「ねぇ、ゲームしよう」

私は弟に遊びを持ちかけた
足の裏で押し合いをするという
幼児ながらの体を使った遊びを提案し
いつもの様に強制的に弟を遊び相手にした。

よーいどん

この歳の時には弟に力で負けるはずもなくぐーっとお姉ちゃんの意地を弟に
力で見せつけていた。
弟の膝が顔の近くまで来た時
私は勝てる興奮からか
弟と突き合わせた足を、弟の顔面
目掛けて蹴り飛ばした。

車内に響く、勢いある泣き声は
運転している母もいつもの泣き方と
違う事に気付き急いで車を駐車する。

子どもの口から血が出てる状況を
見たらどの親だって焦るのは当たり前だ。

私は弟の顔面を思いっきり蹴り上げ
針を縫うほどの怪我を負わせたのだ。
おまけに蹴った衝撃でドアに頭をぶつけるダブルパンチをお見舞いしてやったのだ。

心の中では、やってやったと思うくらい
勝気な性格は今でも治っていない。

弟はそれから私を危険人物に指定し
遊びを少しずつ断るようになっていった。

母からはこっぴどく怒られ、私は反省
したふりをする。まーた怒られちゃったな
泣いた弟が悪いと思っていたのだと思う。

一番下の末っ子の男の子を守る
母親の姿に段々とやきもちを焼き

姉が学校に行っている間の
私中心の生活が変わって
次第に弟の扱いが雑になってきたのは
この頃からなのかな。

早く一年生になって、学校に行きたいな。

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