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#11 否定語を封印してくれてありがとう
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「~ない」「~じゃないとダメ」という言葉で終わる否定語。
受けたほうとしては、最初にネガティブな感情しか生まれてきませんよね。
そうすると前向きな気持ちには到底なれません。
イライラするか、悶々とするか、落ち込むか。
ある人から教えていただいたことがあります。
「ネガティブ感情を表に出してしまうと、ご先祖様が上から姿をみて、もっと修行させなければ、とさらに試練を与えるんだよ」と。
とはいえ、心に余裕がない限り、どうしてもそれをポジティブな言葉に変換することが難しくなってしまいます。
そんなとき、どういうヘマをしても否定語を封印していただいて、前向きな言葉だけで表現していただけたら、「ありがたい」と思いませんか。
私はまさに今、その状態を体感しています。
先月から、自分の会社の業務とは別に、在宅で、ある業務のお手伝いをさせていただいています。
慣れればそれほど難しくないのですが、コツをつかむまでは要領がつかめず、「ミスをされるくらいならゆっくり丁寧にしてほしい」と事前に言われているにもかかわらず、ミスを犯してしまうわけです。
もちろん、ミスをしようと思ってミスを犯す人はいません。
焦ろうと思って焦っているわけでもありません。
よっぽどの悪意がない限り。
それでも、ミスをすると、たいていこういう風に言われるわけです。
「ミスされたら困るって言ってたのになんでできないんですか?」
「これまでの人は全員出来ているのに、なんであなただけできないんですか?」
このように「できない」という否定語を発せられてしまうと、人の感情として
「私には向いていないのかなぁ、、、」
「へこむわ、、、」
「ここから逃げ出したい、、、」
とネガティブな感情が顔を出してしまうわけです。
でも、ここで、
「ゆっくり、丁寧でいいので落ち着いてやってくださいね」
「人間だから、ミスされたら困るといってもミスしますから。次、気をつけましょうね」
と言っていただけると、
「今度こそ間違えないように気を付けよう」
「足を引っ張らないようにしよう」
と思うようになります。
もしかしたら私のいないところで、ほかの人に対し私の陰口をたたいているかもしれません。
でも、たとえそのようなことがあったとしても、私の知らないところで解決しているわけです。
だとしたら、ありがたい、と思いませんか?
私自身は、おかげさまでネガティブな感情に陥らずに日々を過ごすことができています。
それと同時に、「今度こそ足を引っ張らないようにしよう」「頑張ろう」というポジティブな感情を出しやすくなります。
何事もポジティブ感情に転換することは大事なことです。
否定語を封印してくれて、ありがとう。