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無色透明な存在

先日春菜さんと会ったときに、

「ヒロさんは考えてることが俯瞰的で、無色透明な感じがする」と言われた。確かにそうなのかもでしれない。

最近私が熱狂していることは「アート」「銀座」「映画」だ。

熱狂するようになったきっかけは、元々好きなのもあるけど、「アート」「銀座」「映画」が身近な人は私の周りに増えたからだ。つまり、その人たちを通して、私はその世界触れたり、コミュニティに入るようになった。私の周りには、「アート」「銀座」「映画」のレコメンダーがいて、その人を介して新しい人やものも紹介してもらえる。

仕事とは離れた世界だからこそ、感性を全開にして、ハマれるのも魅力。

そのときまさに私は「無色透明な存在」だ。

好きだし、熱狂するけど、自分がない。つまり、その世界に入ってしまうと新鮮味はすぐに消えて、「馴染み深い」ファミリーのようになる。無色透明だからこそ、すぐに馴染んでしまう。だからその世界の人とはすぐに仲良しになる。それはもしかしたら才能の一つかもしれない。

先日小泉今日子さんの主演の舞台を観に行ったときにも同じことを感じた。

彼女は素晴らしい女優であり、文筆家であり、表現者だ。「イタコ」のようだと思った。個性の塊のようでいて、実は中身は空っぽ。だからこそ、吸収力が高く、憑依したように何かに突き動かされて、時代の波を乗り越えてきた人だと感じた。

無色透明だからこそ、何色にも染まり、

無色透明だからこそ、ある世界やコミュニティに入っても、すぐに無色透明に戻ることができる。

そんな風にして新しいコミュニティで揉まれ、自分を鍛える内に成長し、素晴らしい表現者になっていく。そういう風に私もなりたい。


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