経営者が見ている世界に触れること③@世界経営者会議
2023年1月3日(火)
新しい情報をインプットする事は本当にワクワクする。
と同時に、本当に私の知っていることは
世の中の極々一部のことであると気づかされる。
それが経営者から直接発せられる言葉によって
気づかされるという機会をいただき、本当に感謝しかない。
Day1-3 ビジネスチャンスの国、インドネシアが育む起業家精神
リッポー・カラワチ CEO ジョン・リアディ氏
リッポー・カラワチCEO「変化捉え新たな成長取り込む」: 日本経済新聞 (nikkei.com)
これまで世界に全く目を向けていなかった私からしたら
インドネシアが育む起業家精神であること・
インドネシアがビジネスチャンスの国であることは
これで初めて知ったこと。
そしてそれを知る中でまた1つ、
新しいマインドを手に入れました🙌
なぜインドネシアには多くのビジネスチャンスがあるのか?
昔、インドネシアは崩壊すると言われていた、
多様で分散している、大きなアイデンティティがない、
国としてまとまらないだろうと言われていたそう。
この25年の進歩は大きく、国の団結に関して問題ない状態、
民主化が成功した国となった。
政治的な基盤がないと繁栄する経済はできない。
現在の大統領は国民の直接投票によって選ばれている。
インドネシアはG20の議長国にもなった。
人口は世界第4位の2億8千万人。
平均年齢は約29歳と非常に若い国であり、
日本との差は約20歳もある。
25年というと、ほぼ私が生きてきた年月。
私がなんとなく生きてきたこの期間で
ひとつの国が大きく進歩しているというのは
なんとも不思議。
そして若さ、これは本当に大きなエネルギーだと思う。
この若さエネルギーを国としてどうやって
育たせ、活かしていくのか、インドネシアという国の将来が
とても楽しみ。
このように構造的追い風が吹いているインドネシアである。
実際に、スタートアップ、ベンチャーの数も
圧倒的に日本より多く、約4倍だそう。
ダイナミック、エネルギーに満ちている。
起業家のエコシステムをフォローするマインドで溢れている。
登壇者のジョンさんご自身も「ワクワクする」と
お話しされていたのが非常に印象的。
インドネシアのことわざ
「風が吹いたら風車を建てられる人と壁を作ってしまう人がいる」
変化の風が強く吹いている、激しく変化して吹き荒れる今、
風車を建てる機会を見出す必要があると。
私は、どんなときも風車が良くて壁が悪いとは
考えないが、その機会の意味合いを考え、その環境下で
自分の納得する行動を選択していきたいと思う
(いや、それが一番難しい。)
また1つ、好きな言葉を見つけました。
ジョンさん、ありがとうございます!
いまのインドネシアで起きていること
2億8千万の多くは「はじめて」で溢れているという。
「はじめて」子供が大学に進学した、
「はじめて」家を買った、
「はじめて」東京に行った、
「はじめて」インターネットサーフィンをした
はじめての経験により生活が改善されている。
日本に住んでいると、物質・経験的に満たされていることは多く
「はじめて」という感覚はあまり無いように思う。
日本の「はじめて」についても
ジョンさんのお考えを聞くことができた。
発展を遂げる段階の中で「はじめて」は変化する。
若いとき(今のインドネシアのような)の「はじめて」を経て
色んな生活環境が改善されてくる段階になると、
振り返って過去に戻るときがくる。
成長した今の日本はなんでもある、予測できる、信頼できる。
一方で、日本以外の国ではそうではない。
日本の企業、日本という国は
資本が潤沢、資本コストも低い、テクノロジーのノウハウも多く
たくさん貢献できることがある。
他の国に対して提供できる「はじめて」が
たくさんあるのではないか?
日本企業がそういったことを考える=過去に戻る段階
そこには成長、企業の充足を「はじめて」を見出せると考える。
自分の見ている世界の狭さと
その狭い世界の中で「なんとなくつまらない」と思っていることこそが
本当につまらないことに思えた。
「はじめて」についてこんなにも考えたことはない。
「はじめて」という感覚は
私が求める「キラキラ」「ワクワク」を具体化する要素の1つなんだと思う。
「はじめて」への貢献、なんて素敵なマインドなんだろう!
そこに加わる経営者の想い・考え
ジョンさんは、
いつでも、どの都市でも、どんな事業でも貢献できる。
この「はじめて」で溢れる機会に参画し、
人々の生活を向上させたいと強く語っていた。
何でも「はじめて」の世代。
消費者の変化は激しい。この変化に追従しないといけない。
新しい機会を常に追求しないといけない。
そうでないと遅れてしまう。
インドネシア全ての業界でこの機会が見える。
こうお話されるジョンさんはとてもキラキラして見えました。
日本の事業の慣行について
モデレーターの方からの質問
「日本は意志決定が遅すぎる、不確実性の中でこれはリスクでは?
という声が聞こえる。これをどう思うか?」
これに対するジョンさんの答え
「それはシンプルすぎる考え方。
もう一つの見方ができると考える。
日本の文化は長期視点、
コミットのために最適化する文化だと思う。
意志決定前の前に慎重に考える、
他よりゆっくりかもしれないがポジティブな面もある。
長期視点、コミットメント、レジリエンスがある。
この文化は生き残る。
統制がとれていて過去より強い
日本という国からインスピレーションをもらっている。
今回の世界経営者会議のテーマは『逆風に挑む創造力』である、
日本企業はその中でよいポジション、逆風に挑むポジションにいる」
なるほど、そういう見方もあるのか!
もちろんこれで日本の意志決定が遅いことが100%良いとは言わない。
ただ、日本という国の特徴を、
多角的にどう思われているのかを知ることは
非常に需要であると感じた。
日本という国に対して期待されていることは何か?
世界をベースに考えたときの日本の役割は?
その中で私の働く会社の役割は?
そうやって存在意義を紐解く、見出していく必要があると感じる。
今後の取り組み
ジョコ・ウィドド大統領は2045年までに先進国にしたい
とお話しされている。
彼のビジョン「インドネシア2045」
2045年はインドネシアの独立100周年の年。
これからの20年30年が大切になってくる。
中間所得層を増やさないといけない。
高齢化する前にどう豊かになるのか?
付加価値型の経済、生産性を上げる必要ある。
そんな中でのリッポー・カラワチのビジョン
成長、進展に貢献できる会社に。
よりよい生活、教育、ヘルスケアを提供したい。
インドネシアの経済発展の為に。
イノベーティブでダイナミックな国にしたい。
輝く舞台を国レベルで考えている人は
キラキラ眩しいし、一緒に何かを成し遂げたいと
思わせる力で溢れている。
経営者の視野の広さをここでも感じました。
そして、その中で提供したい価値「はじめて」を
言語化していることがまた、周りを巻き込む力になると思いました。
以上。
【過去投稿】
🌷経営者が見ている世界に触れること②@世界経営者会議|のん@日経iThink!3期生|note
🌷経営者が見ている世界に触れること①@世界経営者会議|のん@日経iThink!3期生|note