盛夏火『Dystopian Virtual AVR20023』台本 (オルギア視聴覚室Vol.6)
本編映像(無料)
[VERY EASY]
[HARD]
『Dystopian Virtual AVR20023』台本
シフォン・ニューピークス---新山志保
カゲキ・ゴールディン---金内健樹
M(r)s.トライロバイト---三葉虫マーチ
コローネル”h”(大佐)---hocoten(声)
シスター・アリス---つかさ(声・眼)
蒲田温泉2F大広間
大きな銀の包みが入り口から入ってきて、銀の包みを脱ぎ捨てる
コンバットスーツを着て銃を構えたシフォン・ニューピークスが現れる
シフォン 「こちらシフォン。エージェント:シフォン・ニューピークス。蒲田温泉2階に潜入完了。・・・ステルス迷彩まで用意したのは大袈裟だったかしら。 (客席を見る)・・・すごい人・・・この中から目標を見つけ出すのは苦労しそうね。(目を少し上に向ける)・・・大佐、大佐聞こえる?コローネル”h”、応答願います・・・」
大きな銀の包みが入り口から入ってきて、銀の包みを脱ぎ捨てる
コンバットスーツを着たカゲキ・ゴールディンが現れる
無駄にジャンプやしゃがみなどしてシフォンと逆の方を歩く
カゲキ 「・・・あ、なんだ。ふぅ・・・位相が違うならステルス迷彩は必要なかったって先に言っておいて欲しかったな。・・・こんな沢山の人が俺の脳に映し出されているだけのイメージだなんてとても信じられないな」
シフォン 「・・・ねぇ、そこのあなた。まさかあなたがミセス・トライロバイト?」
カゲキ 「?・・・!俺に話しかけている?俺が見えるのか?」
シフォン 「ええ」
カゲキ 「・・・俺はミセス・トライロバイトじゃない。俺はシスター・アリスの救出のためにここに来た。・・・もしかして君も同じ任務を受けてるのか?」
シフォン 「ええ。シスター・アリス救出のために、まずはミセス・トライロバイトと合流するように指示されている。でもまさか・・・バディがいるなんて話は聞いてなかったんだけど・・・」
カゲキ 「俺も今知ったよ。俺はカゲキ。カゲキ・ゴールディンだ」
シフォン 「カゲキ・ゴールディンって・・・あなた、人妻とピチカート・ファイヴをデュエットした罪で投獄されていたんじゃなかったの?」
カゲキ 「!?・・・君は・・・君はシフォン・ニューピークスか!デジタルニュータウンハリウッド大学の5期にコンバット・シュミレータでペアになって以来じゃないか?」
シフォン 「たしか4年ぶり。懐かしいわね」
カゲキ 「パーフェクト・ダークの異名を欲しいままにしていた君と実戦で再会できるなんてね。でも今の君の指摘はパーフェクトじゃなかった。俺が人妻とデュエットしたのはピチカート・ファイヴじゃなくてスーパーカーの『Lucky』だ。んぁ、遅れてすまない。下の温泉に転送された時に、男湯から入ったはずなのに、なぜか女湯に転送されて・・・見つからないようにスネーク・スニークしてくるので一苦労したんだ」
シフォン 「あなたもそうだったの?私も女湯から入ったのに出てきたのは男湯だったわ」
カゲキ 「そのせいか上下左右の入力が逆になっているらしい」
シフォン 「これ、コツを掴むまでに時間がかかりそう・・・(体左右に少し回転)」
カゲキ 「俺は全く支障ないな。逆入力は『スーパードンキーコング3』の「さかさまパイプライン」で散々鍛えられたからね」
シフォン 「(さ、)早くミセス・トライロバイトって人と合流しないと・・・。わかってると思うけど、このミッションは協力者との合流、シスターアリスの救出、脱出、そしてこの慰安施設の爆破までを含めて10分以内よ。もうとっくにカウントダウンは開始してるの」
カゲキ 「わかってる。でも、さっきから大佐からの応答が全くないんだ」
シフォン 「やっぱり。私の通信機だけの故障じゃなかったのね」
カゲキ 「君もなのか。位相転換装置を使った時の電磁パルスの影響だと思いたいが・・・今時そんな旧来的なバグが起きるかな?」
シフォン 「わからない・・・でも時間がない。まずは合流地点のステージ上で待機しましょう」
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