On Our Ownについて
Ivy to Fraudulent Game new project "On Our Own"という企画を発表されました。
4ヶ月に渡って繰り広げられるこちらの企画のだいいつが、どのような企画なのかを知ってもらう為、メンバーのみなさんに質問をしていきたいと思います。
Ivy to Fraudulent Gameのみなさま、よろしくお願いいたします。
①まず初めに2月末からライブ活動ができなくなってしまいましたが、その時に思っていた事や、ライブができなくなった事によって気付いた事を聞かせてください。
寺口 宣明:バンドでのスケジュールがほとんど延期や中止になってしまいましたね。メンバーにも会えないので一人で毎日のように楽曲制作をするわけですが、ライブが出来なかったりスタジオにも入れなかったりでストレスが蓄積されていたんでしょうね。曲作りが煮詰まるとすぐフラストレーションが溜まってあーもうっ!と何度叫んだことでしょうか。たまにメンバーとマネージャーとオンラインミーティングをするんですけどそれだけで心が落ち着きました。メンバーに会いたいんですよ。自分でも驚きました。こんなこと思ったことあまりありませんから。
大島 知起:ライブはもちろんメンバーと集まることすらできない状態になってしまったので、でっかい音で皆さんの前でメンバーと演奏したいなとはずっと思ってました。おそらくバンドマンは皆思っていますよね(笑)当たり前のようにライブやリハーサル等が出来ることが、いかに幸せなのかを痛感しましたね。
カワイリョウタロウ:正直ここまでライブが制限されてしまうとは考えてなかったです。一時期はライブハウスに足を運ぶこと、スタジオに入ること自体も自粛して、今までのメインの音楽活動から離れざるを得なかった訳なんですけども、それでもライブの時のあの光景って言うのはずっと頭の中で想い描いてました。自分の意識の根底にバンドってものがあるんだって思いました。
福島 由也:自分と向き合う時間が増えたことにより、自らの根源的な感覚にもう一度触れることができました。それと同時に身体性を伴ったコミュニケーションへの欲求、そこから見える言語外の価値。そもそもそれ自体が根源的感覚の一つである事。
②自粛期間中、自宅に居てそれぞれどんな事を考えて、どんな事をやっていたかを教えてください。
寺口 宣明:なにが出来るんだろう、なにをやることが正解なんだろうと考えました。制作活動意外にも、なにか僕からみなさんへ発信するべきだと思いました。もし自分があるアーティストのファンだとして、こういった不安な時になにかしらアクションを起こしてくれたら、それだけで心の支えになると思ったからです。あまり最近していなかった配信や弾き語りのカバーなどをSNSにアップするようになりました。
大島 知起:この期間が終わって、ライブや音源を聴いてもらう時のためにギターサウンド、技術面について1人で詰めたりしました。早くバンドで合わせたいですね。あとはせっかくSNSというツールがあるので、ギターを弾いてみた動画を少しですがアップしたりもしました。
カワイリョウタロウ: 今までDTM(パソコンを使用して音楽を作成編集する事の総称)をしてなかったので少しずつですがDTMついて勉強しています。その延長線上で自分達の曲の演奏動画をSNSにアップしたりしてますね。
福島 由也:楽曲制作を中心に、自分が予てから追い求めていたサウンドの研究をしています。
③このプロジェクトを思いついた・始めたきっかけを教えてください。
寺口 宣明:この状態で新曲にとりかかることが困難でしたので、過去曲にスポットを当てたいと思いました。ファンの方から今のIvy to Fraudulent Gameで改めて聴きたいという要望が多い曲にしようと。反逆者はちらほらとそういった声が届いていました。やはりこのタイミングとあって心が優しくなっていますね。
福島 由也:先程の質問で“自分と向き合う時間が増えた”と申しましたが、自分を知るということは同時に他者を知ることになります。これまで関わって頂いた方々の凄さを改めて痛感し、そこから得た学びを自分たちの解釈でアウトプットしていく良い機会だと思いました。
④"On Our Own"first work「反逆者」について、各メンバーで役割があったとの事ですが、それぞれの役割・実際にどんな事をして作品に関わったかを教えてください。
寺口 宣明:この"On Our Own"はメンバー、そしてチーム内のスタッフだけで制作しようというコンセプトでやっています。ミックス、マスタリング、デザイン、ナレーション、このインタビューの質問までマネージャーが考えてやっています。自分たちでなんでもやる経験が欲しかったのと、それはコンセプトとして素晴らしいと思ったからです。おっと、質問の答えになっていませんね。僕がしたのはアーティスト写真のロケハンと、スポット映像のナレーション、あとInstagramの宣伝動画を編集をしたりと細かいことですが、意外とやったことがないことばかりで新鮮でした。
大島 知起:ノブとアコースティックアレンジを手掛けました。
カワイリョウタロウ:アー写の撮影・編集、グッズデザイン・リーフレットデザインを担当しました。
福島 由也:僕は反逆者のミックスとマスタリングを施し、エンジニアとして関わりました。
⑤カワイさんや福島さんに関しては、音楽以外での役割を任されてます。カワイさんに関してはデザインを始めたきっかけ・福島さんに関してはエンジニアを始めたきっかけを、それぞれ教えてください。
カワイリョウタロウ:もともと服が好きでデザインには興味あったんですけど、なかなか踏み込む事が出来てなかったんです。いつかのミーティングでメンバーとマネージャーが後押ししてくれてバンドグッズのデザインを担当し始めたのがきっかけですね。
福島 由也:ドラムとほぼ同時期に作曲を目的として多重録音をはじめました。その時に出来上がったサウンドに自分のイメージとの大きな乖離を感じ、エンジニアリングにも興味を持ち今に至ります。
⑥On Our Ownというプロジェクト名はどのように決まったかを教えてください。
大島 知起:全てを自分たちでパッケージにしたいという思いからつけました。他にもいろいろなタイトル案がありましたが、自粛期間の真っ只中でやむを得ず延期にした僕らのワンマンライブ"Only Our Oath #2 -故郷-"とも字面が似ていて一貫性があると思い良いと思いました。ワンマンライブは延期になってしまい悔しい思いも少なからずあります。
⑦今回、この企画用に新たなビジュアル(アーティスト写真)を公表してましたが、この写真のこだわりや見どころなどがあったら聞かせてください。
寺口 宣明:先程も言いましたがこの"On Our Own"は「全て自分たちで作るというテーマなので、カメラマンもスタジオも使わずに写真も撮影しています。僕が群馬で良さそうなところに足を運んで決めたんですが、この撮影地はとある公園のオブジェの大きな岩壁です。深夜の公園を一人で歩くのは怖かった。
カワイリョウタロウ:ロケーション提案は俺がして、ノブが提案後すぐに撮影場所に向かってくれてイメージ画像撮ってきてくれたんですけど、それだけでもかなりいいイメージが出来て、撮影もわりとスムーズに進めることができました。もともと写真も趣味だったので、この日の撮影はかなり楽しかったですね。みんな肩の力が抜けていい表情だったし。機会があればまた撮影したいなって思いました。
⑧今回、エコバック・クリアボトルというアイテムがありますが、どうしてこのアイテムを作る事になったのでしょうか。
寺口 宣明:グッズもとても悩みました。メンバーでも話し合っていましたが、なかなかピンとくるものがない中、コンビニエンスストアで買い物に行くとレジの前に「7月からレジ袋有料」の文字。僕はその場で「エコバック。」とメンバーに提案するとみんなが賛同してくれました。
大島 知起:バンドとして音楽以外でも皆さんの日常に溶け込めるかなという思いもあり、普段使い出来るものをチョイスしました。これからの季節暑いのでクリアボトルで水分補給してくださいね笑
⑨Special leafletとありますが、どのような内容になっているか教えてください。
福島 由也:楽曲の歌詞にコードを充てたものと、楽曲を制作した当時の事を振り返りながら綴ったライナーノーツを記載してます。
カワイリョウタロウ: 表紙、中身のデザインを担当しました。是非お楽しみに。
⑩最後にOn Our Ownを始めてみて、何か新しい発見や気付いた事などはありますか??
寺口 宣明:いろいろな人の感性が自分たちに混ざることで強みを増していくという魅力もありますが、僕らの本質のみで完成まで持っていけるということ。これがバンドにとっての素晴らしい経験となりました。僕らの手料理のようなものです。たくさん味わってください。
大島 知起:全てを自分たちでパッケージしていた10代の時の感覚を思い出しました。
カワイリョウタロウ:今までデザインや、レコーディング、撮影等様々な人に手伝ってもらうことが多かったんですが、その経験が自分達に活かせてるなと感じました。個人的にはまだまだ経験不足ですけど、今回のこのプロジェクトを機にレベルアップを続けて、よりクオリティの高いものを作り続けていきたいって思っています。
福島 由也:オンライン上のコミュニケーションに対する不全感から、コミュニケーションは言語以外の要素にも大きな価値がある事を改めて実感したように、今回の一連の作品に付随する“手触り感”の様なものはこれからも追求していくべき要素の一つだと思いました。これまでの追求と並行することで、より自分が根源的に感じる美しさに近づける可能性を感じています。
インタビューありがとうございました。
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