qチャットの思い出
私が小学5年生の頃、学校に初めてパソコンが入って授業が開始された。
中学生になって家にもパソコンが買われて私の部屋に置かれた。
使うのもほとんど私だった。
1日15分までと決まっていたインターネット。
ギリギリまでオークションを延々と見ては買い物したつもりになっていたり
好きなアーティストのHPから画像を印刷したり。
でも一番の楽しみはチャットルームで知らない人と話すことだった。
年齢も地域もわからない、知らない人と話すチャットはとても面白かった。
ある日、私がまだ中学2年生だった頃、2人の男性とよくチャットして
当時あったqチャットというところでチャットをしていた。
とてもシンプルな作りのサイトで、他にもチャットサイトは沢山あったけども初めて使ったところでそれ以外が怖くてそこにいつもいて待っていた。
一人の人はとても優しい関東のお兄さんで、チャットからメールのやり取りもよくしていた。
メールに背景がつけられて、お兄さんに送るために画像を探してきてはどれがいいかな、どれが可愛いかななんて、意識をして少し恋をしていたような気もする。
そのお兄さんとは、ある日警察学校へ入るからって、そこへは携帯やパソコンが持っていけないからこれでお別れって、お兄さんからのメールがありがとうとお別れの悲しさに溢れていて私も泣きながら読んだ気がする。
もう一人の人は大阪のお兄さんでバーテンダーの人だった。
電話までしたことがあった。
親に聞かれたら嫌だからと寒いけどベランダへ出て離していた。
中学2年生と電話なんて犯罪だな〜なんて言っていた気もするけど当時の自分からすればちょっとお兄さんと話しているってだけで全然そんな悪いことをしているとも思わず、すごく楽しかった。
大人になったら飲みに来てねって年賀状もくれたりした。
もう一人出会った人は近かったから実際に会ったりもしたんだけど、そんなにチャットもしてないのに好きとか言われてちょっとストーカーになられそうで危なかったから逃げた。
そこからちょっと危ないことなんだなって分かった。
勿論親には内緒の出来事。
そんな出会いがあった初めてのインターネット。
タイピングも自然と早くなったし、そうそう知らない人と会うもんでもないと体験も出来た。
今は生まれたときからすでにインターネットがある時代。
デバイスも沢山ある。これからもっと増えるかもしれない。
価値観も変わって来ているけど、でも使っている人間は変わらない。
それだけは忘れないでいたいなと思う。
また久しぶりに知らない人とチャットしたくなったな。
チャットルームってまだあるのかな。
検索してみよう。
#はじめてのインターネット