インフラ部門の観点から観る、アイテックの課題点と今必要な人材像とは
皆さん、こんにちは!
アイテック阪急阪神の山崎です。
今回のインタビューはアイテック阪急阪神株式会社にて4課長の梶邑さんに、これまでのキャリアとアイテックの課題と展望についてお話をお伺いしました。
ーー現在の役割や業務内容を教えていただけますか。
1996年に新卒で入社し、今年で26年目、課長職として課の運営管理を主に担当しております。入社時は保守部門の配属だったので、ホスト系のコンピューターの点検や修理などカスタマーエンジニアを5年ほどやっていました。当時、世間ではインターネットが主流になり始めていたので、組織としてもIT領域に参入する流れがあり、インフラエンジニアとしてのキャリアを歩み始めました。背景には、私が若手向けの勉強会で資格を取得していたことから専任的な立ち位置になっていったように思います。
ーー東京支社への転勤を選んだきっかけを教えてください。
私はこれまでグループ外の案件をメインにやってきたのですが、東京支社はそういった案件が中心だったため、自分が伸ばしていきたい分野と合致していたこともあり東京支社への転勤を決めました。大阪にいる頃から東京の案件があれば、出張で対応することはあったのですが、東京に来たらもっと面白い案件に携われるような予感がありました。(笑)
ーー実際に東京支社への異動後はどのような仕事をしていたのか教えてください。
現在では、管理職という立場になったので、具体的に技術で手を動かすことはないですが、例えば、医療系であれば、検査システムを動かすための仮想基盤の構築案件に携わりました。検査システムと一口に言っても、生理、検体、血液といった様々なシステムがあり、各ベンダーがそれぞれ自分のシステム用のサーバーを入れています。ですが、これからの時代は、いろんなベンダーのシステムが乗るような共通の基盤が必要になるからそういうものを作ってほしいというオーダーが入り、我々が手を挙げて営業と共に提案し実装しました。実は、今までの経験からすでに仮想基盤の構築実績があったので、技術的な想定ができていたことが一番大きな自信に繋がっていたと思います。また、検査システムは基幹システムではなく、位置付けとしてはサブシステムなので、各社からインフラのリソースやバックアップ、切り替えの動作確認などの調整を丁寧に実施いたしました。
その他に、鉄道系ですと、首都圏某社の駅間をつなぐリングネットワーク構成という案件がありました。内容としては、電車と地上(車両の一番先頭にカメラがついていて、その映像をセンター側に映像を送っている)を通信する無線のシステムを元々アイテックが入れていたんですが、そのネットワークが他社システムと相乗りしていたため、独立化を目指すというものでした。元々テスト的に入れたシステムはあったんですが、そちらを本格稼働させることになったため、ネットワークもきちんと万全な構成にする必要性があったためです。
最大の課題は「人材」の調達
ーー実際に東京支社へ異動してみてどのように感じましたか。
我々の部門では東京での業務幅や量が伸びてきているので、そこは非常に良かったなと感じています。一方で、課題は「人」ですね。体制の構築は本社が大阪な分、調達が難しいというのが挙げられます。中期計画でも人を増やしながら売上を拡大するという目標に対して、売上や利益は伸びているが、肝心の人がついてこないというのが現状です。
ちなみに今年の予算も、大型受注が決まっていることもあり、狙えるポテンシャルがあると判断した上、高い目標にしております。人手不足については、現在、協力会社の活用を行いながら対応しています。
ーー今のキャリアまでの道のりや選択など、キャリアの積み方を教えてください
キャリアパスとしてはマネージャー系と技術系の二つがあり、正直、私は技術職を目指そうと思っていたんですが、上長の推薦があり、マネージャー職に携わることとなりました。
上司の評価に応じてキャリアアップするところで、マネジメントの部分が評価されたことが背景にあったんだと思います。私自身も心のどこかで技術職をやりたいと思いながらも、方向性としてはこちらの方が向いているのかなと感じている部分もあったので、今となっては納得しています。
クラウドからインフラまですべてを賄える技術集団を作る
ーー現状の課題や、今後の展望について教えてください。
アイテックはグループとグループ外の案件の2軸でやっているんですが、2つの繋がりが薄く、この案件間のナレッジ共有が少ないところが課題の一つかなと思っています。
私は、大阪から東京にきている背景もあり、東京と大阪間が連携できたらなお相乗効果を生み出せるのではないかと考えております。また、一部東京に部隊がない技術チームがあるため、将来的に東京支社でクラウドからインフラまですべてを賄えるような体制を構築したいと思っています。そうすることで技術の幅が広がり、若手のエンジニアとしての成長だけではなく、会社としての成長にも繋がると考えています。
ーーメンバーの研鑽やキャリアの支援はどのようにされてこられましたか?
ここ3年程で若手のスキルが非常に伸びたと実感しています。
というのも、講習への参加だけではなく、実案件においても積極的に抜擢し、割と信頼して任せてきたという背景があります。もちろん、必要に応じてフォローするからやりたいようにやってみな!という働きかけはしていましたが、今では完全に一人で対応できるほど成長してくれました。
技術的にも、対お客様的にも細かな失敗はあったかと思いますが、都度、フォローしていたので、大きな失敗に繋がるようなことはありませんでした。
私のやり方として、仕事には、「必ずゴールがあるが、ゴールに向かうまでどんな道を選び、歩むかは人それぞれである」と考えているので、メンバーのやり方を尊重し、方向性が大きく異なることがない限りは、見守ることにしていました。一方で、やや難易度が高い案件に挑戦させることも成長に繋がると思っていましたので、そのような機会があったときは積極的に背中を押すようにしていました。
一番必要なのは、挑戦を恐れない自発的な人材
ーーどんな人が社風に合いそうでしょうか。
指示待ちではなく、自ら動ける人が社風に合っていると思います。
言われたことをやるだけではなく、自主的に挑戦できる人がいいのではないでしょうか。技術的な部分は後天的に努力することでいくらでも身につけることができると考えています。しかし、どんなに技術力を持っていたとしても顧客ごとに異なる提案をしなければならず、いわば誰も正解がわからない場面にぶつかる時もあります。その時に、「どうしたらいいですか」ではなく、自ら考えて「こうしましょう!」と声をあげられる人が求められていると思います。
ーー最後に、この記事を読んでいる人へ、メッセージをお願いします。
我が社は、やる気さえあれば、自分のやりたいようにいくらでも楽しく道を切り開いて働くことができる会社だと思います。
会社として新しいことに対してはどんどんチャレンジする風土があるので、学習意欲や成長意欲、上昇志向がある方は特に社風に合っていると思います。ぜひお待ちしております!
いかがでしたでしょうか?
梶邑さんにキャリアから課題や展望まで深く語っていただきました。
アイテックの社風や特徴・雰囲気を感じ取れたのではないでしょうか。
引き続きインタビューを投稿していきますのでよろしくお願いいたします!
また、アイテック阪急阪神では一緒に顧客のIT化を支えてくれるメンバーを募集しています。ご興味持っていただいた方は、カジュアル面談や選考へのご応募をお待ちしております!