二宮金次郎の銅像から教えること
今日の言葉
二宮翁夜話より引用
積小為大
「積小為大」は二宮金次郎の有名な言葉です。
金次郎は幼少期に両親を亡くし、二宮家の兄弟は離散し、金次郎は親戚の家で働くことになりました。
ある時、金次郎は田んぼの捨て苗を拾って、小さな田んぼに植え、自分だけのお米を得ました。
その後、田んぼを少しずつ広げ、やがて二宮家を復興させました。
その経験から、金次郎は「積小為大」の思想と言葉がうまれました。
先日、ネットの記事で「とある市が二宮金次郎の銅像を最低1万円から売却する」という情報を見つけました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/74ea8d282c136a3f3f392d3e9193827c95a09f22
記事によると、学校の統廃合により行き場所がなくなった銅像を、捨てるよりも必要とする人に活かしてもらいたいという考えで売却するとのことです。
銅像の老朽化も問題なので難しいかもしれませんが、個人的には他の学校に移設することはできないのかと思います。
二宮金次郎銅像について「歩きスマホを助長する」「子どもに労働させて児童虐待だ」「戦前教育に使われて人」と言う人もいますが、そう人は表面的な物事だけを見て、二宮金次郎像が小学校に置かれ背景を理解していないのだと思います。
私は、当時の学校の先生が二宮金次郎像の前で「積小為大」のような考え方を子どもたちに教えていたのだと思います。
逆に、「歩きスマホ」や「児童虐待」が増えているのは、二宮金次郎の思想を学ぶ人がいないからだと思います。
子どもたちに必要なのは「人として大切なこと」を身につけることであり、そのためには二宮金次郎像を活かして教育できる大人が必要だと思います。
二宮金次郎の夜話114段「積小為大」を読んで、そんなことを感じました。