後悔の向け先
今日の言葉
イソップ寓話より引用
後悔の向け先
あの時、こうしておけばよかった・・・と誰もが過去を振り返ることがあると思います。
でも、その振り返り方には、自分自身が行ったことへの後悔と相手が行ったことへの批判があります。
そもそも後悔とは、思いどおりにならなかったときにするものです。
物事が思いどおりにならなかったとき、自分の言動を反省することで、次への改善策が見つかり、未来が変わります。
一方、思いどおりにならなかったとき、相手が行ったことを批判しても、現実も未来も何も変わりません。
なぜ、何も変わらないのに、相手が行ったことを批判してしまうのでしょうか。
それは、他者を批判することで自己正当化しているからです。
他者を批判することで、自分の正しさを証明しようとするのです。
こういう人のズルいところは、悪い結果が明確になった時点で他者批判をすることです。
野辺送りする医者も相手が死んでから行動を批判しています。
医者であれば、その人が生きている間に忠告すべきだったのに、死んでから批判するのは、医者としての自己正当化をしているだけだからです。
物事を後悔するとき、自分に向けるか他者に向けるかで意味が大きく変わってきます。
他者批判よりも、自己を省みた方が未来は開けるものだと感じます。
イソップ寓話集の「野辺送りする医者」を読んで、そんなことを感じました。