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大衆を巻き込む『ひろゆき』戦略

西村博之氏が去年からYoutubeで大ブームを巻き起こしている。

月間の再生数はYoutubeの王ことヒカキン氏を越えた再生数…

約2億5千万回。

ヒカキン氏が1億と考えると、とんでもない数。

おそらく現在の年齢(2021年)の段階で、25歳以上の人であれば。
ひろゆき氏が『何を』している人なのかなんとなくわかる方も多いはず。


逆に20歳以下の方は『よくわからない論破おじさん』という感じで観てる人が多いらしい。
ネット黎明期からパソコンを使ってる身としては、驚きすぎて腰を抜かします。

いわずもがな、まとめサイトなどの生みの親ともいえる匿名掲示板2chの創設者。


西村博之氏。


ここからはひろゆきさんと呼ばせてもらいます。


こんにちは、街のIT屋COBRAです。

自己紹介

かくいう私は『西鉄バスジャック事件』の前あたりから2chに入り浸りの人間。


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(リアルでネオむぎ茶投稿を読んだよ)


たまにこういうコピペ見ませんか?

中学時代のパソコンの授業でインターネットを使った時
みんなが自分の好きな漫画や野球のページを見てる時に
自分だけこれみよがしに2chにつないでAAとかを周りに見せてたこと
しかも「このページって何?」って聞かれた時に「ヤバイ奴らの集会所みたいなもん」とか答えたこと
さらに友達に2chへの行きかたを教えるためにヤフーで2chって検索させて
でてきたリンクをクリックして2chのトップページが表示された瞬間に
そいつの耳元で「Welcome to Underground」ってささやいたこと


これって『嘘』だと思ってる人が一定数いるみたいなのですが、嘘じゃないですよ。

ソースは筆者です。
本当にこういう空気があったんです、っていうかリアルにコピペ通り。


ここら辺の話をしたら3万文字くらい書けてしまうので、また今度。

しかし…昔の2chなんて、入ってしまうのが本当に危ない感じがしましたね。


今のクリーンなインターネットとは違って、違法行為が横行するような無法地帯。


最近ではダークウェブなんて言葉がありますが、ダークウェブ以前は2chしかありませんでした。


そしてここにきてひろゆきさんの再ブーム。
言語化しにくいネットの申し子の力って、いったいなんなんだろうと。。。

ここ数日、ひろゆき氏の切り抜き動画を観ていて考えていました。

そのキーワードは『巻き込む力』だと思います。

✅『ネットのウケ』を日本で一番知っている人

私も人並みにしかひろゆきさんの事を知りませんが、過去のインタビューなど機会があれば目を通してきました。
ネットの素晴らしさと凄さを学んだ、なんておじさんは多いのではないでしょうか。


ひろゆきさんの凄さには枚挙に暇がないですが、簡潔に私は2つだと思う。
それは2chとYoutube&切り抜き動画、二つに被っています。

・アングラへの理解
・大衆を巻き込む無料パワーの理解


ひろゆきさん自身が自分の強みである『忌憚ないコメント』が徹底できる人間。
そしてそれは多くの人間が『ん?』と気になるような、引っかかるフックのある絵面になります。


2ch…匿名でのアングラなコメント
Youtube…ひろゆき氏本人のアングラなコメント


特にサブカル好きな人間にドハマリするような言動・考え方を出されていますね。


2chもそうですが、会員制サイトであればあそこまでの盛り上がりは見せなかった。

Youtubeも全く同じです。
基本は無料。

そうなれば『掲示板』のように見たい話題だけをチョイスするような『動画のカテゴリー』をYoutube上で作る必要がある。

再生リストというものがありますが、それよりも検索の引っかかりやすく、尺が短い切り抜き動画の方に需要があるのは明白です。

そして無料でやらせない。
収益の50%を渡してもいいから、自分たちを広めてもらう。


ご自身の長尺な生放送よりも、利益をシェアしても良いから切り抜きで短い動画の方がウケることを知っていますよね。

・無料
①意欲を無くして辞めてしまう
②編集も手を抜いたものになりがち
③いつ辞めるのか分からない
・有料
①一定のクオリティで必ず仕上げてくる
②ニコニコ動画の没落と同じだと考える
動画サイト初期→『珍しい!投稿しよう』→Youtube収益化→あっちいこう!
③単純に本人の手間が省けるし続けてもらいやすくなる⇒認知度アップ


ここら辺の違いを真に理解しています。
それと付け加えるべきもう一点。


✅Googleの戦略『常に適した物を』

ひろゆきさんの切り抜きがまさにそう。
ご自身のYoutubeでもおっしゃっていました。

https://youtu.be/493Lw0RbYm8


Googleの凄さは枚挙に暇がないですが、結局のところやってることはただ一つ。

『あなたの好きだけをYOUTUBEで見てください』ってことです。


Googleの検索エンジンも同じで、なんの為にビッグデータを保存しているのでしょうか。

noteでは細かな性別や年齢などは分かりません。
しかし、ブログやYoutubeを運営している人間は、自分のチャンネルに誰が来ているのか知っています。


最近では『あなたの動画を観ている視聴者が見ている他のチャンネル』という、ライバルチェックの機能なども入りました。

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これら全てが合致すると、何が生まれるのか。


森の中に大きな大きな塔が立っている状況ですね。

(画像は観音崎灯台です。イメージにぴったり)

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言葉を悪く書けば『サジェスチョン汚染』のようなもの。
森が切り抜きで、ひろゆきさんの生放送がもちろん灯台。

いつの間にか森(切り抜き)に囲まれたら、目立つ塔(ひろゆきチャンネル)に向かいますよね。


視聴者が『ひろゆきさんの動画をどこかで見た』からAIにオススメされるわけです。迷い込むわけです。森に。


2回、3回動画を観なくなれば……
すぐにサジェスチョンから外れて別の投稿者の動画に入ってくる。

それを避ける為に、何個も切り抜きチャンネルが乱立することに。

Youtubeの右側に出てくる関連枠全て(自分のライバルになる動画)が、自分のコンテンツで埋まったら??

究極の解答です。
もうこれ以上ないんじゃないかな、というくらいの完成されたシステムが『切り抜きの収益シェア』です。


✅まとめ『これからの個人はどうすればいいの?』

こうなってくると個人が勝つことが、ドンドン厳しくなってきている。

有名人(コンテンツ強)

生放送(切り抜き用)

切り抜き乱立(自分の動画が埋もれる)

可処分時間が有名人へ全て取られる

だから、大手のYoutuberですら苦戦する状況へ。


では、これを打開する為にはどうすればよいのでしょうか。

それは『同じことをする』だと私は考えています。


すでに去年出てきているあるサイトがそれに近しいのです。


noteとは本質が違いますが、有料商材が売れるという点では同じ。

『Brain』というプラットフォームです。
アフィリエイト報酬を設定し、人のコンテンツを紹介してその紹介した人が購入するだけで収益が貰えるという仕組みですね。

従来のシステムとは、もう異なってきている段階へネット全体が走っているんです。


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この切り抜きの場合は『アフィリエイター』の部分が切り抜きをする人。
インフルエンサーはひろゆきさんですね。



と、このようになります。
そして私が一番凄いなと思っているのが、プラットフォーム製作をされている『メンタリストDaiGo』さん。


『Dラボという動画コンテンツサイトでの視聴者の囲い込み』

です。


これを行うことで、YOUTUBEでこれから来るであろう『切り抜きラッシュ』で自分が埋もれないようになりますよね。
そしてご自身も動画内で『切り抜き編集者』の募集をしていました。


明らかに意識をしての行動。


全てのインフルエンサー(アフィリエイター)が、誰かに依頼をして自身のコンテンツを拡散する未来がもう来ます。


今までは企業単位だったのが個人で稼ぐ時代へ。
個人で稼ぐ時代だったのが、個人が『利益の一部』を分配することでより稼ぐ時代へ。


シフトしていきましょう。


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