Hの発音ができないフランス人
「Hの発音ができないフランス人」というネタをこれまであちらこちらで何度かつぶやいてきました。
「ハマグリ」と「甘栗」の区別がつかないとか。白桃(はくとう)と悪党が同じとか。
「引継ぎして!」とお願いしたら「息継ぎ」していたとか。
「はいだしょうこ」(うたのおねえさん)と「相田翔子」(元Wink)の区別がつかないとか。「冷やし中華」は「癒し中華」だとか。
実際はイタリア人もHの発音ができないのですが、イタリア語にHで始まる単語が少ないので目立たないだけなのですけれども。
そうした中でHです。
イギリスでは「へぃち」と読まれることが多いです。
私の名前が分かりにくいので綴りを教えろと言われる時など、Hを「へぃち」と発音するようにしています。スムーズに伝わります。
ということは、英語話者もHの発音ができなくなってきていると言えるのかも?
例えば「時間」のhour も、最初のHを発音せずに「アワー」になってますよね。
他にも用例がありそうです。Chat GPTに聞いてみるといろいろ出てきます。
honour、heir、honest、herb
フランス語由来が多い感じでしょうか。
ちなみに herb(ハーブ)は米語ではHを発音しないのだそうです。
アメリカ人はHの発音が苦手なのかもしれません。
というような話をしていたら、知人からユーモア(humour)を教えてもらいました。
こちらも米語ではHを落とすことがあるようです。
これもフランス語由来っぽいので、日本語に「ユーモア」が入ってきたのは英語以外からなのか、英語が入った時に訛ったのかと思っていたのですが、Wikipediaを見たら驚きの記載がありました。
英語でも昔はHを発音していなかったようです。
(ここから)
「ユーモア」とは伝統的な発音で、イギリスでは近世に入ってからは「H」を発音し「ヒューマー」と呼ぶようになった。何時頃から「ヒューマー」という呼称が定着したかは定かでは無いが、英文学者で言語学に詳しい外山滋比古は、1920年に発行されたイギリスの国語辞典OEDでは既にヒューマーという発音が採用されていることから、これを20世紀初頭であろうと推測している[12]。日本では「ユーモア」という発音が一般的なことから、発音の変遷も勘案して、この英国式ユーモアの概念が日本に輸入されたのは19世紀であろうと考えられている。
(ここまで)
びっくり!